■ゼンボST1(1200馬力・431km/h)

●7L・V8にターボ+SC装着で1114ps!
これって、イギリスの某有名テレビ番組で、テスト中に燃えたってヤツやろ? どうでもええけど、あの番組、ホンマ、燃やしたり壊したりぶつけたりと、やりたい放題やね、しかし。そこがまたオモロいんやけど~。
ゼンボって、デンマークなんやね。北欧の人って、やるとなったら徹底的やし、好きやわぁ。ケーニグセグもお隣のスウェーデンやろ? 安全のボルボなんかも、やっぱし、底辺に流れてるんは、徹底の精神やと思うし。
お値段1億円のゼンボST1、開発スタートは2004年で、2008年末にST1のデザインを発表し、翌年には詳細スペックを公表したけれど、この手の新参メーカーって、だいたいこのあたりで計画断念しがち。しかも、時期が時期やったしね。
ところが、ゼンボは市販にこぎつけた。そこが、もう凄い。収録中に燃えても、番組に出せるだけ、凄い、と思う。
エンジンはコルベットの7L・V8にターボとスーチャーをダブルで掛けたツインチャージで、何と1104馬力(中途ハンパな数字やけど)。一応、バイフューエルで環境も考えてますよ、と。
ところで、件の番組、ゼンボをウェットコンディションでテストして、フォーカスSTより遅い! ってやってもた。そらないやろ、千馬力で電子制御もなし、マニュアルミッションのミッドシップやで!
どんなに運転上手の覆面ドライバーかて、あの雨のなかじゃ、マトモなタイムなんか出るわけないやん。エンターテイメントも行き過ぎると、つまらんハナシになるワ。
■パガーニゾンタレボリューション(800馬力・350km/h以上)

●サーキット専用の限定生産モデル
何がびっくりしたゆうて、新型モデルのウアイラが出たちゅうのに、まだ旧型も作ってくれはるやなんてねぇ~、しかし。
“革命”って、これまた大層な名前付けはったもんやなぁ。
ゾンダ・レボリューション。世界5台限定のサーキット専用スーパーカーで、お値段なんと3億円以上。もうアハハゆうて笑うしかないわねぇ。
ベースはゾンダR。これも限定15台でナンバー付けられへんクルマやったはずやし、けっこうなお値段したやろから、買うた人、腹立って文句ゆうたりしーひんのやろか。後だしで、さらに凄いの出されて……。
いや、きっと、この辺のん買う人って、オラチオ・パガーニの狂信者みたいなもんやろし、お金も有り余ってはるやろし、喜んでお布施しはるねんやろな。ほなもう1台いっとこか、って。4台、売れてしもたらしい。うち一台は日本人やって!
ジュネーブにあった青いやつが、ソレ。ちなみに、ワールドプレミアは日本でウアイラがお披露目されたときやったから、それ見て買わはったんやろか。
ゾンダRとの違いはっちゅうと、前後の追加エアロパーツに、ルマンカーみたいな垂直尾翼、ダブルウィングにDRSつき、リアアンダーディフューザー、らへん。間近で見ると、ものすごい迫力や。
メルセデスAMGがエンジン供給したはる。6LのV12ツインターボやね。800馬力74.4kgmで、1070kgしかないし、0→100km/h加速2.6秒にはナットク。最高速(350キロ以上)よりも、このクルマ、サーキットのラップタイムが凄いンとちゃう。
ニュルのタイム、実は計測済みらしいねんけど、あまりに速過ぎて、今発表しても意味ないから、しーひんのやて。アハハ。そりゃそやわね、ゾンダRで既に6分47秒50なんやし。
規制とかいろいろあって妥協が必要なロードカーとちごうて、理想を全部詰め込めた。ゾンダ・レボリューションって、オラチオ・パガーニ自身、ものすごく気に入ってはるクルマらしい。彼の代表作になるンやろね。

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