■ランボルギーニ・ウラカンLP610-4(1200馬力・431km/h)
●ガヤルド後継、新たなる伝説の始まり
パガーニやケーニグセグやヘネシーや、ゆうてるとランボルギーニの新型なんてフツウのクルマに思えてきーひん? なァ、しかし、ちょっと心も落ち着くわ。ウラカン。スペイン語でハリケーン。もちろん、伝説の闘牛から名前、もろたはる。
ガヤルドのマイチェンちゃうん? なんてゆう人おるかも知れへんけど、不勉強やな。ましてやアウディR8の兄弟車でもないで(今のところは、やけど)。
カーボンとアルミのハイブリッドボディ構造とか、デュアルインジェクションの610ps、V10自然吸気とか、デュアルクラッチミッションに電制四駆、とか電子プラットフォームとか、ナカミは正にフルチェンどす。
そら、0→100km/h加速3.2秒とか、最高速325km/hとか、数字的にはフツウのスーパーカーかも知れへんけど、たぶん、軽くなって、空力はよくなって、アシ回りも一新したし、乗ったらオモロいンとちゃう?
マクラーレン12Cに初めて乗ったときみたいな、きっつい衝撃を期待してまっせ~。
■マクラーレン650S(650馬力・333km/h)
●MP4-12CとP1の間を埋めるモデル
ここんちは今、ちょいと迷てはるンとちゃいまっしゃろか、しかし。12C(いつの間にかMP4ってゆわんようになったし)を出したまではよかった。ダイナミック性能の高さと、乗り心地の素晴らしさに、ボクらスーパーカー乗りはホンマ、驚いた。
続いて、P1で、なるほど昔、F1てゆう伝説のスーパーカーを作ったメーカーやな、さすがはフォーミュラ1チャンピオンチームやな、って、すっごいパフォーマンスを実証したのも良かった。この二台は、ナットクする。
せやけど、前がP1で後か12Cちゅう、何とも中途ハンパなクルマを、12CとP1の間に入れてラインナップの隙間を埋めるやなんて……。なんか、考え方が、安直やと思うねん。
ま、それはさておき。3.8L V8ツインターボは、+25psの650psとなって、0→100km/h加速も3秒フラット、最高速は333km/hと、数字的には確かに“その間”を埋めはった。役目は、立派に果たしている、とは思う。
元からのカーボンモノコックボディに、チューンアップされたサスペンションシステムと空力性能を考えると、乗ったら乗ったで、たぶん、ホレボレしてしまうはず。
だからこそ、よけいに、惜しいンよね。12Cの、あの飾らない雰囲気が好きでマクラーレンにした、ってツウも多いというのに、いきなりコレだもんなぁ。もっとも、12Cがなくなるわけやないんで、好きな方を選べばええねんけど、なんかなぁ、ブランドとしての一貫性が、まだ確立しきれてないんやろね。
■最新スーパーカー馬力ランキング
アゲーラやヴェノムなんかで驚いてたらあかんのやね、しかし。世の中には、もっと凄いのんがある(推定やけど)。
それにしても、トランスターやキーティングの2500馬力って、いったい何やの? マッハ0.5を目指す、って、もうほとんど狂ってるわ。空飛べる、ゆうたった方がまだラクなんちゃうやろか、実現するの。
どっちゃにしても、エンジンはコルベットの7Lをベースにしたはるんやね。ってことは、あのエンジン、かなり地力があるんやね。オレなんかそれ知って思わず、Z06の中古、カーセンサーで検索したわ。ちょっとチューニングして乗ったら、オモロいことになるんとちゃう? 800馬力くらい、すぐに出そうやし。
SSPとか、ヘネシーもそうやけど、アメリカの技術ってやっぱり凄いもんがあるんやろね。そら、自動車技術は日本と同じくらいかも知れへん。けど、あの国って、理科系の偉い人はみんな宇宙とか航空とか軍事とか政府機関に入らはるやんかァ? 自動車やる人って、ま、ゆうてみたら、そこそこレベル。せやし、マトモなスーパーカーもほとんどない。
一番、スーパーカーの売れてる国で、ぜーんぜんミッドシップのスーパーカーが見当たらへんって、おかしなハナシやろ? そんななか、まあ、組織に馴染めん天才がおって、よっしゃいっちょスーパーカー作ったるわい! ってなると、高級宇宙産業なみに、めちゃめちゃ凄いのんができてしまう(ゆうてることがホンマやったらのハナシやけどね)。
軍事や航空のお下がりほやほや技術もいっぱいあるし、あながち、ウソ八百やないと思う。ヘネシーのヴェノムGTがそれを証明してくれたわね。
まァ、最高速500km/h! くらいのこと言うてくれんと、ホンマのスーパーカーとは言えへん時代に来たんかも。1970年代、300km/hに憧れたようにね。
(写真、内容はすべて『ベストカー』本誌掲載時のものですが、必要に応じて注釈等を加えている場合があります)





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