日産 N7にもニッポンのDNAが生きている!! 性能も価格も中国市場で真っ向勝負 上海で見えた「日産の未来」

まだまだ戦えるぞ日本車の強み!

日本車に興味を示す中国人たちも多いと肌では感じられる
日本車に興味を示す中国人たちも多いと肌では感じられる

 そして核心に入って行く。私は中国に対する日本のアドバンテージって「細かい気遣いや見えない部分の丁寧さ」にあると思ってる。今回も上海に来て掃除の雑さや、ノウハウ不足による劣化の早さを改めて感じた。日本の地下鉄車両、20年前に作られたものでも経年変化を感じない。中国の地下鉄車両は5年前に製造された個体だって薄汚れており、窓ガラスだってクリアじゃない。

 似ているのはイギリス人の食べ物に対する姿勢。朝ご飯を除き「う~ん」だけれど、そいつを変えようとしない。中国人の「モノ」に対する精神も同じ。今は中国人も2~3年というサイクルでクルマを乗り換える。だから寿命など考えない。

 これまで日本企業は「長持ちするから」と高い値付をしてきたが、そんな価値観などない。中国人にとってクルマはスマートフォンと同じなのである。

 でも同じ価格で細かい部分にまで気遣い出来れば、イギリス人が美味しいものを食べて「美味しい!」と言うように、中国人だって「いいね!」と思うことだろう。その点が日本車のストロングポイントになると私も考える。

 まとめると「中国勢と同じ価格でいながら、よりよい性能を持たせる。この点だけで勝負出来る。その後、ジワジワと日本車の堅牢さや耐久性の高さで評価を上げる」。

 面白いことにN7を見ると中国車と同じように派手なインテリアや、ナビに住んでいるAIキャラクター、この価格帯のクルマにも装備され始めている冷蔵庫など、中国人が見ても「いいね!」と思わせる”キラキラ度”を持つ。日産のブランドイメージと保有台数の多さをバックに中国車と同等の価格で勝負に出れば面白い戦いになると思う。実際、オート上海の日産ブース、賑わってました。

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