■鈴木直也氏に聞いてみた

【編集部からのクエスチョン】1位、3位はともにBMW3シリーズ。これは納得なのですが、レクサスISが4位、レヴォーグが5位、新型スカイラインが6位……、これらは3シリーズに敵わない!?
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このセクションは、お題のとおり「走りの楽しいセダン」がテーマ。当然ながらぼくはこの評価軸で順位づけを行っている。
そうなるとBMW3シリーズのシャシーはぼくにとって“キラーコンテンツ”となる。F30シリーズになってからの3シリーズの魅力は、これまで何回かベストカー誌上でも書いてきたけど、乗れば乗るほど飽きるどころかその素晴らしさに感動を新たにしている。
ま、その走りの気持ちよさについては、ぼくが言葉でいくら説明しても半分も伝わらないと思うけど、重要なポイントはドライバーに「思いどおりに走れた!」と感じさせる“感動性能”の高さだ。単なる“速く走る能力”なら、コイツを上回るクルマはある。たとえばIS300hのLDH仕様なんか、高速域でのダイナミック性能の素晴らしさには舌を巻く。サーキットを走らせたら3シリーズを凌ぐかもしれない。
でも、一般公道だと「気持ちよく走るなぁ!」という感動は希薄。また、速く走る能力に傾斜したクルマは、往々にして乗り心地やスムーズネスで3シリーズに劣るケースが多い。
ま、このパートはその走りの魅力を語るところじゃないから、3シリーズの走りの魅力についてこれ以上詳述するのは差し控えるけど、このシャシー性能だけでこの部門の1、2位が確定したとっても過言じゃない。
でも、だからといってぼくが国産勢を軽く見ているかというと、そんなことはないつもり。順位表を見てもらえればわかるけど、他のメンバーよりぼくはむしろレクサスIS、レヴォーグ、スカイラインを高評価している。とりわけ、価格を考慮すればアテンザとレヴォーグのデキは素晴らしい。
3シリーズは高く評価するけれども、自分が自腹で購入する場合はたぶんこのへんに落ち着くんじゃないかと思います。ちと悲しいですが、それがキビシい現実って奴ですね。

■国沢光宏氏に聞いてみた

【編集部からのクエスチョン】国沢さんが7位にランキングした新型スカイラインは、5名の総合ランキングで6位。この結果は妥当!?
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結論から書くと妥当かと。というのもこのカテゴリー、安全性や技術など時代の流れを考えたなら、綿密に順位出せるのは5位のレヴォーグくらいまで。6位から下になると“趣味や好み”が強く出てくるようになる。加えてスカイラインの場合、アメリカ仕様に3分くらい滑走路の簡易周回路で味見しただけ。あまり印象残ってないためキャデラックATSの下にランクしたのであり、キッチリ試乗したなら上位に浮上することだって大いにあり得る。
日産の扱いもスゴ過ぎる! 新型スカイラインのユーザーターゲットとして、年齢や職種、家族構成、住んでいる場所まで想定しているのだけれど、全て当てはまる日本人の合計が600人しかいないという。皆さんがスカイラインを買った、として600台です! だからこそ月販目標200台と超ショッパイのだろう。ここまで少ないと、日本国内の宣伝予算や広報予算すら確保できぬ。
改めて考えてみると、スカイラインで最も売れたケンメリがデビューした1973年の平均年収は180万円。ケンメリGTにエアコン付けたら150万円くらいであります。現在の平均年収410万円(40歳代であれば600万円)を考えたら、新型の価格はスカイラインとしちゃ妥当だし、アッパーミドルクラスのクルマであるということも共通。日産が真剣にスカイラインを考えていたなら、6位とかじゃなく、1位争いをしていたかも。
コメント
コメントの使い方まぁ自分がレッテルやプロパガンダ等にどれだけ影響受けやすいかを判断する為の魚拓ですよね。
常に自分や仕事に意識向いてる人は、常に魚拓を省みて刷新と行動していけるので価値がある。そうでない人はどんどん仕事失うか、陰謀論で稼ぐ道へ堕ちる。