先代フォレスター「ターボ&MTもあった傑作」
続いて、取り上げるのはスバル フォレスター。
5代目となる現行型は2018年に登場。「スバルグローバルプラットフォーム」と呼ばれる新しいシャシーを採用し、ボディサイズは拡大され、全幅は1800mmを超えた。
そして、搭載されるパワートレインは、2Lのマイルドハイブリッド「e-BOXER」と、2.5Lガソリンエンジンの2種類。トランスミッションはどちらもCVTが組み合わされている。
一方、2012年発売開始の先代フォレスターは、全幅は1795mmと取り回ししやすいボディサイズであり、搭載エンジンは2L自然吸気に加えて、最高出力280psを発生する2Lターボも設定されていた。
また、トランスミッションは、CVTが中心となるものの、自然吸気車には6速MTを用意。さらに2015年10月の大幅改良後モデルであれば、運転支援システムが現行型と同じアイサイトver.3を搭載しているので、安全性の高さは遜色ない。
先代フォレスターの中古車流通台数は約830台で、平均価格は3カ月前の約178万円から約172万円へと値落ち傾向だ。
現行型にはないターボ車は約278台流通しており、最多グレード「XTアイサイト」の価格帯は約70万~約300万円となっている。
先代エクストレイル「角ばったデザイン&ディーゼルもあり!」
続いて紹介するのは同じSUVの日産エクストレイル。2013年から販売されている現行モデルはデュアリスとのモデル統合によってスタイリッシュなスタイリングへと変更。
パワートレインは、2Lガソリンエンジンと、2Lエンジンに1モーターを組み合わせたハイブリッド車の2種類を設定している。
一方、先代エクストレイルは2007年に登場。大ヒットした初代モデルのDNAを色濃く受け継いだ角張った無骨なスタイリングが特徴。
そして搭載エンジンは、2L&2.5Lガソリンエンジンに加えて、2008年には2Lクリーンディーゼルエンジンを追加。トランスミッションもCVTを中心に6速MT、ディーゼル車には6速ATが搭載されていた。
先代エクストレイルの中古車は現在約920台流通していて、平均価格は3カ月前の約92万円から約90万円と緩やかな値落ちとなっている。
先代モデルにしか設定されていないディーゼル車の流通台数は約156台で、最多グレード「2.0GT 4WD」の価格帯は約40万~約210万円。プロパイロットなどの運転支援システムはないが、悪路走破性の高さは折り紙付きだ。
先代スイフトスポーツ「エンジンフィールは現行以上!?」
最後に紹介するのは若者から絶大な人気を誇るホットハッチのスズキ スイフトスポーツ。現行型は2017年に登場。
高剛性・軽量のハーテクトと呼ばれる新開発のシャシーを採用し3ナンバー化されたうえ、搭載するエンジンはブースタージェットと呼ばれる1.4L直4ターボとなった。
対して、2011年に登場した先代モデルは最高出力136psを発生する1.6L直4自然吸気エンジンを搭載。可変吸気システムや2速から5速までクロスレシオ化された6速MTの採用で、胸がスカッとする気持ち良いエンジンフィールが特徴だ。
先代スイフトスポーツの中古車は約285台流通していて、そのうちMT車が約200台を占めている。
平均価格は年式の古いものが値落ち、新しいものは横這いと年式によって動きが分かれている。そして価格帯は約30万~約175万円で、100万円以下というリーズナブルの中古車が多いのは若者に人気の秘訣と言えるだろう。
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クルマの開発は、環境規制や歩行者保護規制などドンドン増える制約のなかで行われている。無骨なデザインやパワフルなターボエンジンなどは先代モデルでしか味わえない魅力と言えるだろう。
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