その3 バッテリー交換でエンジン不調、データ消失!
電装系のDIYは、大がかりな工具などが不要なため自身で行う人は多い。
しかし、結線が手でひねっただけのいい加減なものや、工具を使ってもしっかりとカシメて(金属部品などを変形させて固定すること)おらず接触不良、プラスとマイナスを間違えてショートさせた……など、トラブルは意外と多い。
まず、電装系をDIYする場合は必ずバッテリーのマイナス端子を外して作業すること。これだけでショートは防げる。
この時、マイナス端子を外すために工具を回してプラス端子に触れるとショートするので注意!
また、マイナス端子を外すとナビのデータなどが消失するので、事前にメモリーバックアップをクルマ側に装着すること。じつは筆者もドイツ車のバッテリー交換でナビが起動しなくなり、ディーラーに駆け込んだことがある。
さらに、バッテリー交換後にエンジン不調となることも。
これは、エンジンコントロールユニット(ECU)の学習機能がリセットされてアイドリング不調となったり、交換後のバッテリーをECUが認識していないせいでエンジン不調となるもの。
しばらくアイドリングを続けていれば直る場合もあるが、リセット作業が必要になる場合もあるので知っておきたい。
また、基本的なことだがヒューズから電源を取る場合に市販のヒューズ電源を使うことになるが、万が一ヒューズが切れてしまった場合は必ず指定アンペア数のヒューズにすること。
その4 ヘッドライトや室内灯交換で出火やエンジン不動!
ヘッドライトや室内灯のLEDバルブ交換は、付属のカプラーに差し替えるだけ、もしくはLEDバルブに差し替えるだけと作業自体は非常に簡単なDIY。
室内灯を明るいLEDバルブに変更もしくは交換時にショートさせたらエンジン始動不可やクルマの電源すら入らない、ヘッドライトバルブ交換の場合は光軸が合わず車検落ち、HIDのヘッドライトユニットから出火……など、笑えない事故も。
ショートさせる原因は、先にも書いたがマイナス端子を外していないからだ。マイナス端子を外さずにバルブを差し込んでショートしない場合「も」あるが、マイナス端子さえ外しておけばショートはまず起こらない。
室内灯のLEDバルブへの交換程度でクルマが動かなくなるなんて思いもしないが、特定の車種では実際に起こっているので要注意!
こうなってしまうと、愛車をクルマ屋へ持ち込みたくとも持ち込めず、レッカー車を手配する必要があるなどかなり大ごとになる。
さらに、ネットでは海外製の安価なLEDバルブも売られており、「爆光!」などとうたっているLEDバルブのなかには粗悪品や光軸の合わないものもある。よって事前の下調べはかなり重要といえる。
とにかく電装系のDIYはショートに十分ご注意いただきたい!
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コメント
コメントの使い方ECUの学習機能ってよく聞きますが、本当にそのような機能が備わっているのでしょうか