どこまで伸ばせる!?　ヒトケタ燃費の重量級SUVを上手に乗って実燃費で好数値をマークせよ【燃費調査隊その1/ベストカーアーカイブス2013】

レンジローバー（2013年8月28日）

　ジャガーランドローバージャパン本社の東京・港区から首都高に乗り、ムラーノの時と同じように東名高速に入っていく。

　それにしても乗った瞬間から感じたけど、レンジローバーの乗り味たるや、すばらしいの一語に尽きる。

　視界の見晴らしはいいし、とにかく運転していて疲れない。それに強力なV8、5Lスーパーチャージャーの余裕からアクセルを踏み込まなくても充分に流れをリードできた。

　さすがはレンジローバー、SUVの王者そのものの走りで実に快適だ。80km/h走行の縛りさえなければ、もっとアクセルをガンガン踏み込めたのに、というジレンマに陥ったのがはがゆかったくらい。

　こちらも徹底した速度80km/hキープ作戦を展開していくなかで、オンボードの数値は徐々に上がっていった。瞬間燃費計で99.9km/Lになるべく近づけるように意識し、東名静岡ICを越えたあたりでこの日最高の12.2km/Lをマーク。

　掛川ICで東名を降りて掛川城まで向かい、帰路は再び御殿場ICを目指す。ここまでは目立った渋滞に巻き込まれることもなく、オンボードの数値は11km/L台をキープできている。

　よっしゃ、これなら余裕で実燃費フタ桁台はイケるぜと思っていたら、国道138号線がまず地味に渋滞。さらに河口湖ICから乗った中央道で大きな試練が待ち受けていた。

　この日は事故渋滞が発生し、大月JCTからなんと30kmの大渋滞。混雑時の夕方時ということもあってジリジリと数値は下がっていく。

　このままでは実燃費フタ桁が危うくなるかと思われたが、なんとかギリギリのところで乗り切り、10.1km/Lでゴール。それでもJC08モード達成率は驚愕の190%！

総評

　以上、無事にミッションを完遂できたが、その要因はトルクフルなSUV2台を80km/h巡航できたことだろう。

（写真、内容はすべて『ベストカー』本誌掲載時のものですが、必要に応じて注釈等を加えている場合があります）