結論:ベストバイはどのクルマ?
カムリは北米でベストセラーカーの座を守り通しているのがわかる実力派のファミリーカーだ。実用燃費がよく、経済的であることは特筆すべきチャームポイントである。だが、魅力はそれだけではない。大人4人がリラックスした気分でロングドライブを楽しめるトータル性能の高さ、これが最大の武器だろう。
優れたパッケージング、素直なハンドリングとフットワークのよさ、そして上質な乗り心地など、多くの項目で高い得点を叩き出した。ファミリーカーとしてもっとも重要視される、秀でたバランス感覚の持ち主といっていい。
アコードHVも魅力的なファミリーカーに成長した。運転する楽しさや燃費性能はカムリの一歩上をいく。ホンダのもてるかぎりの技術を採用し、優れた動力性能と燃費性能、そして安全性能を手に入れた。その半面、パッケージング(居住性)や実用性には物足りなさを感じた。
アテンザは運転する楽しさが光るファミリーカーだ。SKYACTIV技術を駆使して優れた経済性を実現するとともに、走りの楽しさも追求している。性格的にもヨーロッパ車に近い。
レガシィも多くの項目で高い得点をマークした。特に走りの実力は飛びぬけて高い。大きな弱点は見当たらないが。21世紀のファミリーカーとしてはちょっと役不足の感は否めない。
(写真、内容はすべて『ベストカー』本誌掲載時のものですが、必要に応じて注釈等を加えている場合があります)


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