今後は採用が広がる可能性も
ただ、スライドドアに関しては、構造上の制約のほかにも、ドア本体が大きく重いことに加えて、重いドアがゆがむことを抑えるためにドア内部補強が必要となることで、ヒンジドアと比べて重量アップは避けられず、重量が増えれば燃費が悪化するし、ドアに補強を施すことで重心が上がるため運動性能も悪化、補強をドア内部に施せば、こもり音も発生しやすくなるため音振性能も悪くなるなど、簡単には採用できないという事情もある。
しかしながら、ワゴンRスマイルが先陣を切ったことで、同じ軽ハイトワゴンのムーヴも、新型でスライドドア化されるなど、今後は採用が広がってくる可能性がある。少なくても、ワゴンRやホンダの「N-WGN」のスライドドア化は必須だろう。クルマを造る側としてはやっかいな装備であるスライドドアだが、ユーザーの利便性は高く、スライドドアを装備することで、クルマの商品力を大きく上げることができるからだ。
また、トヨタが「リンク式パワードシステム」を投入したことで、今後はラグジュアリーカー界隈でも広がっていくことが考えられるし、さらに新たなドア機構の登場もあるかもしれない。今後に期待だ!!
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