ハイオクはもはやマニア向け!?  ハイオク仕様がじわじわ減っているワケ

それでもハイオクガソリン車はなくならない?

気づけば選択肢はわずか! ハイオクは“通好みの燃料”へ!?  今、ハイオク仕様が減っているワケ
トヨタのクラウンクロスオーバーRS。ターボハイブリッドモデルではハイオクガソリンの使用が指定されている。現在では数少なくなったハイオクガソリン車だ

 減っているとはいえ、現在も国内メーカーではハイオク指定のモデルを販売している。

 それには先に紹介したハイオクガソリンのメリットに加えて以下の利点があるからだ。

 まずはシンプルにハイオクガソリン車のほうがパワフルで、アクセルを踏んだ時のレスポンスに優れたモデルが多いこと。

 ノッキングを起こしにくいハイオク指定車は、高回転までスムーズに回る気持ち良さもある。

 また、ハイオクガソリンに含まれる添加剤には、エンジン内部の状態を良好に保ってくれる能力もある。

 そもそも、日本と欧州ではオクタン価に関する基準が異なり、日本のJIS規格では96オクタン以上がハイオク扱いになるのに対し、欧州では95オクタンがレギュラー、98オクタン以上がプレミアムと呼ばれている。

 つまり、欧州車を購入した場合、上級モデルでなくても日本では自然にハイオク指定となってしまう。

 だから、今すぐに日本国内からハイオクガソリンがなくなるわけではない。

 とはいえ、ガソリンを販売するガソリンスタンドの立場になると、ハイオクの割合がさらに減った場合にレギュラーとハイオクという2種類のガソリンを備蓄することに対するコストを抱えきれないケースも考えられる。

 そうなると、将来的には一部のガソリンスタンドでハイオクガソリンの取り扱いをやめる可能性もある。

 燃費性能の高いハイブリッド、そして走行に化石燃料を使用しないEV(電気自動車)が増加しつつある現在、ハイオクガソリンがかつてのようにもてはやされることはもうないかもしれない。

 バブル景気時代のハイオクプレミアムガソリン全盛期を知る人間には隔世の感もあるが、それもまた時代の流れなのだろう。

【画像ギャラリー】いつのまにかレギュラーだらけ! ハイオク仕様車はどこへ行った?(11枚)画像ギャラリー

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