たいていのクルマは、フルモデルチェンジしたら見た目も中身もガラリと変わるのが一般的。でも、中身は別物だけど見た目はそれほど変わらず……というモデルも少ないながら存在する。ならば! 現行モデルの購入が予算的に厳しければ、型落ち感のない先代モデルを選ぶのもありなんじゃない?
文/FK、写真/ダイハツ、トヨタ、ホンダ、マツダ、CarsWp.com
【画像ギャラリー】現役感ハンパないクルマたち(13枚)画像ギャラリーエクステリアの変更が限りなくゼロに等しいホンダ・N-ONEの新旧モデル
2012年11月に初代が、2020年11月に2代目が発売されたN-ONE。
2代目はN360のデザインを継承した初代N-ONEが構成する丸・四角・台形を基本の形と定めたタイムレスデザインをベースに、走る楽しさと安全性を感じられるデザインが追求されている。それだけに、新旧モデルを見比べるとパッと見はほとんど同じ。
じっくりと見比べると前後バンパー、グリルまわり、ヘッドライト、テールライトが変更されていることがようやくわかるくらいのレベルなのだ。
しかし、じつは新旧モデルでは全高が異なり、初代の標準グレードが1610mmだったのに対して2代目はFF車が1545mm(4WD車が1570mm)と低くなり、FF車においては立体駐車場への駐車も可能となっている。
一方、インテリアは楽しさとくつろぎを感じられるシンプルなデザインに刷新。
例えば、人のカラダによりそうような優しいフォルムのフロントベンチシートを採用していた初代に対して、2代目はしっかりと身体を支えて運転に集中できる空間を追求するべくセパレートタイプのフロントシートを採用。
また、インパネは大胆にそぎ落としながらメーターの端から助手席の端まで伸ばし、情報系はドライバーが的確に情報を取得・操作できるように異形2眼コンビネーションメーターを採用。ステアリングホイール周辺にもさまざまなスイッチを配置することで、見やすさと使いやすさをいっそう高めている。
加えて、2代目ではターボ・NAともにエンジンが第2世代となり、プラットフォームも快適・安定したドライブが楽しめる第2世代に刷新。
安全装備も検知対象が増えたことで安全運転支援機能が大幅に進化を遂げているため、じつは見た目以外においては“新旧モデルはまったく別物”といっても過言ではないが……見た目でいえば、N-ONEこそ“これぞ型落ち感ゼロのモデル”といってもよいのではないだろうか。
まるで双子!? 顔つきがちょっとだけ違う新旧ムーヴ キャンバスならアナタはどっちが好み?

デザイン性と機能性を両立した新感覚のスタイルワゴンとして、2016年9月に登場したムーヴ キャンバスもN-ONEに負けず劣らずの型落ち感ゼロのモデルといえる。
ムーヴ キャンバスの特徴としてあげられるのは、自身のライフスタイルを楽しむ女性に寄り添う軽自動車であること。
クラス初の両側スライドドア採用による新しいパッケージングと新発想のレイアウトや、置きラクボックス・ステアリング連動ヘッドライト・パノラマモニターといった幅広い世代の使いやすさを考えた新アイテムの採用などがデビュー時の大きなトピックだったが、それ以上に目を惹いたのが愛らしさを感じるエクステリア。
シンプルでおおらかな面構成による丸みのあるシルエットはナチュラル感を表現するとともに、水平基調のロングキャビンでのびやかさを演出。
ヘッドライトも指輪をイメージしたリングと3粒のクリアランスランプを加えたアイコニックなものだったが、それらが奏功して発売後約1カ月で月販目標台数の4倍となる約2万台を記録して好調な立ち上がりをみせた。
2022年7月にはフルモデルチェンジが行われたが、2代目のエクステリアは初代の可愛らしいイメージを継承しながら時代に合わせて進化させた軽微な変更にとどめられた。全体的に丸みを強調させ、艶やかさを表現したボディラインが与えられた2代目だったが、パッと見ると初代とうりふたつ。
そんな2代目と初代を見分けるポイントはフロントまわり。
例えば、先述した指輪をイメージしたリングが特徴となるヘッドライトは初代が外側、2代目は内側に配置されており、2代目は“寄り目”になり、愛らしさがアップ。
また、初代は丸型のアイコンエンブレムが採用されていたが、2代目はCANBUSのアルファベットロゴエンブレムに変更。うりふたつとはいえ、顔つきは新旧モデルで異なっている。
とはいえ、フルモデルチェンジによって2代目はDNGAの展開やターボの新設定などが行われ、走りの良さが向上しているとともに使い勝手の良さも大きく進化していることは付け加えておきたい。














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