当時は失敗作と評された!? 独特な「クジラクラウン」が今見ると最高!! 4代目クラウンは国産車トップクラスの豪華さだった

当時は失敗作と評された!? 独特な「クジラクラウン」が今見ると最高!! 4代目クラウンは国産車トップクラスの豪華さだった

 本誌連載『お笑い自動車研究所』でお馴染みの演出家、テリー伊藤氏は自他共に認める「クルマ変態」。特に安くて面白い中古車が大好物だ。これまでも衝動的にクルマを買うのは日常茶飯事だったが、横須賀に「BACKDROP T&I GARAGE」(神奈川県横須賀市内川2-1-17)を作って保管場所に余裕ができてからは、まさに歯止めが効かない状況になっている。そんなテリーさんの愛車を続けて紹介していきます。まずは4代目クラウン!

TEXT:ベストカー編集部/PHOTO:西尾タクト

【画像ギャラリー】真っ白内装が高級感の塊だ! 給油口が特徴的な「4代目クラウン」をギャラリーでチェック(15枚)画像ギャラリー

現行型もオマージュしている、歴史に残るクラウン

テリーさんのクジラクラウンは1974年に追加されたEFI(電子制御燃料噴射)車。キャッチフレーズは「こんどのクラウン」だった
テリーさんのクジラクラウンは1974年に追加されたEFI(電子制御燃料噴射)車。キャッチフレーズは「こんどのクラウン」だった

 テリーさんが購入したのは1974年式のクラウン2ドアハードトップ スーパーサルーン。スピンドルシェイプの独特なデザインで「クジラクラウン」との愛称で親しまれたクルマだ。

「親父がこの世代の赤いクラウン2ドアハードトップに乗っていて、その思い出もあって買いました」とテリーさん。父親のクラウンは前期型でボディカラーとバンパーが同色だったが、これは後期型でクロームメッキのバンパー。シックな濃い緑色のボディ、白い内装ともに、ピカピカと表現するのがふさわしいクルマである。

「赤いボディに赤いバンパーですよ。あの時代に凄いですよね。凄くモダンなクルマだったんですよ。少し前に現行型クラウンの開発者の方たちとトークショーで話をする機会があったんですが、現行型は4代目のオマージュでもあるとおっしゃっていました。そういうこともあって、2ドアハードトップの掘り出しモノを見つけた時に衝動買いしちゃったんです」

高級車でありながらスポーティさも感じさせるインテリア
高級車でありながらスポーティさも感じさせるインテリア

 当時はまだめずらしいATで、パワステ付きでエアコンもちゃんと効く。さすがに真夏に乗るのは厳しいが、秋になったらドライブを楽しむ予定だ。

「トヨタ2000GTもそうだけど、5ナンバーサイズでこんなにキレイなクルマをつくれるのが凄いよね。歴代の日本車の中でもトップ3に入るくらいにエレガントなクルマじゃないかな。細いステアリング、ソファのようなシート、豪華な内装。さすがはクラウン、最高の高級車ですよ!」

 独特のデザインが裏目に出て、人気低迷。失敗作と評されることもある4代目クジラクラウンだが、今見るとそのデザインが最高にエレガントでかっこいい。また、父と子が、別の時代に同じクルマに乗るというのもなんかいいよね。

【テリーさんのガレージに遊びに行けます】

 毎月最終土曜日の11:00〜15:00頃まで「BACKDROP T&I GARAGE」(神奈川県横須賀市内川2-1-17)を開放しています。「このクルマ欲しい!」という交渉も可能。メールアドレスはbackdropgarage2025@gmail.com です。

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