トランスミッションオイルにまでこだわったロードスターのMT車

1989年に初代がデビューして以来、4代にわたって2人乗り小型オープンスポーツカーとしては異例の120万台以上のセールスを記録しているロードスター。
2024年12月にはロードスターの誕生35周年を記念して、ロードスターを愛するすべての人々に感謝の気持ちを届けるべく特別仕様車の“35周年記念車”の予約受け付けを開始するなど、“ひと中心”の価値観のもと“走る歓び”を進化させ続けている。
そんなロードスターの現行モデルにも当然ながらMT車が設定されているが、ロードスターならではの人馬一体の走りを体感できるよう、4代目へのモデルチェンジの際に新開発のFR用SKYACTIV-MTが採用されている。
ダイレクトなシフトフィールとともにシフト操作中の吸い込み感、滑らかさ、操作力の軽さを大幅に向上させた現行ロードスターの6MT。
先代モデルでも高い評価を得ていた正確なフィーリングは継承しつつシフト操作のさらなる軽快さと滑らかさを徹底的に追求し、初代から継承する40mmのショートストロークとしながら節度感を損なわない限界までリンク系の摺動抵抗を低減していることも特筆点といえる。
また、トランスミッションオイルの温度低下によってオイル粘度が上がり、シフト操作がしにくくなる状況を払拭するために低粘度のオイルをロードスター専用に開発して、冷間時のシフト操作性を向上。
加えて、シフトレバーがR以外の時は上り坂で作動し、Rの位置の時は下り坂で作動する、坂道発進を補助するヒル・ローンチ・アシスト(HLA)が採用されており、安心感も高いといえる。
コペンのMT車は低回転で力強い3気筒ターボエンジンとのマッチングが抜群
2014年6月のフルモデルチェンジで2代目に進化したコペン。
“感動の走行性能”や“自分らしさを表現できるクルマ”など軽自動車の新しい価値を提供すべく登場したモデルであることや画期的な内外装着脱構造であるDRESS-FORMATIONの採用もあって、デビューからすでに10年以上が経過しているものの、古臭さは皆無に等しい。
ライトウェイトスポーツカーとしてのポテンシャルを追求するべく、クラスを超えた安定感と乗り心地を実現したコペンでは7速スーパーアクティブシフト付CVT車と、1速と2速に採用したダブルコーンシンクロとケーブル式シフトによってシフトフィーリングを向上させた5MTを設定。
決して軽くはないクラッチペダルや決してショート化されているわけではないシフトのストロークなど、コペンのMT車は「実際のところ、どうなのよ?」と懐疑的な見方をしている人もいるかもしれない。
しかし、実は低回転からのトルク特性が向上してスムーズな加速と力強さを両立したDVVT付き3気筒ターボエンジンとの相性が抜群で、ストレスを感じることなく快適なドライブができるのだ。
また、積極的に音を楽しむ独自のチューニングによって低回転では力強く、高回転では気持ちよく響くスポーツサウンドを実現しており、オープンルーフで走行した際の爽快感も最高!
先述の3台に比べれば機能的に充実しているわけではないが、ライトウェイトスポーツカーにふさわしい車重850㎏という軽さも実現しているコペンの軽快な走りは、やっぱりMTで楽しんでほしい。
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コメント
コメントの使い方補足しておくとiMTやらシンクロレプやらレブマッチやらの機能は各々メーカーが設定した回転数以下では作動しないのでやっぱ身に付けた方が良い。
ちなみに自分はiMTも前車のレブマッチも使ってません。
上手下手はともかく、やっぱ自分でやった方が楽しいし。
確かにドライビングサポートは便利で安心だけれども、そういった機構を一切排除したNAのMT車がほしいし、終いクルマにしたいです。
中古になりますがスイフトRSが理想にいちばん近いかなと思うところです。
ロードスターよりもMAZDA2(デミオ)をお勧めします。
実用性以外にも、5ドアなのに車体やサスの剛性がNDより高く感じられ
それを生かすのがMTで操るdrivingだからです。NDはむしろまったりGT向き