ドアが増えただけと思っちゃ大間違い!! スズキ ジムニーノマド魅力があまりにも多すぎる件

三車三様それぞれの魅力……ジムニーファミリー徹底比較

アプローチアングルは41度の軽ジムニーが他を圧倒。ランプブレークオーバーアングルはロングホイールべ―スのノマドが不利だが、それでも25度を確保。デパーチャーアングルはシエラ、ノマドともに47度で悪路走破性は高い
アプローチアングルは41度の軽ジムニーが他を圧倒。ランプブレークオーバーアングルはロングホイールべ―スのノマドが不利だが、それでも25度を確保。デパーチャーアングルはシエラ、ノマドともに47度で悪路走破性は高い

 5ドアのノマドが加わり、ジムニーファミリーは3タイプが揃った。

 ノマドは直4、1.5L・NAエンジンや前後トレッド幅など、基本的にはシエラをベースとしながらラダーフレームを延長、補強し、ホイールベースを340mm延長。

 これにより前席~後席間が50mm拡大し、後席居住性のみならず、後部荷室が圧倒的に実用的な広さになった。後席の横幅もシエラは広く、また座面クッションも厚みがあり、座り心地もい。

 ちなみに車重はシエラに対し100kgの増加だ。後席を使いたいならノマドだが、軽快さはシエラに分がある。

 一方、ジムニーは軽自動車の枠に収めるためナローフェンダーで、全幅は1475mm、全長もバンパー部のオーバーハングが短く3395mmに収まる。エンジンは直3、658ccターボを搭載する。

 悪路走破性の指針となる3アングルは、軽のジムニーが特にアプローチアングル41度で他を圧倒。最小回転半径も4.8mと小さく、狭い山林などではやはり強さを発揮するが、長距離移動では巡航時のエンジン回転が高く、ちょっと疲れる。

 ジムニーファミリーは各車がそれぞれの用途に合わせた「強味」と「弱点」を持つので、よく見極めて選ぼう。

●リアシートの居住性比較

 後席は軽とシエラは座面クッションが薄く、横幅もタイヤハウスが突出するため実測92cm。実用的な後席とはいえない。一方ノマドの後席横幅は110cmあり、クッションも厚く座り心地はよく実用的だ。

●荷室の広さ比較

 軽とシエラは後席を使う状態だと荷室奥行き20cmでほぼなにも積めない。ノマドは54cmあるため、ある程度の荷物は後席使用状態で搭載可能。

スズキ ジムニーシリーズ主要諸元
スズキ ジムニーシリーズ主要諸元

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