冷却不要。とはならなかったセラミックエンジン
●セラミックエンジン(いすゞ)
内燃エンジンでは冷却が不可欠であり、ほとんどのエンジンは内部に冷却水を循環させてエンジンを冷やし、この冷却水は車体に装着されたラジエターで冷却される。
内部での燃焼温度が2000℃にも達するエンジンでは、それを構成する金属部品が高熱で変形して、最悪の場合は溶けてしまう可能性もある。
そこで冷却を行うのだが、エンジンの部品に高温にも強い素材を使用すれば、冷却に必要なパーツを減らすことができ、車体の軽量化やコストダウンを実現する。
この理屈に基づいていすゞが研究開発を進めたのが、金属に替えてセラミックを使用するセラミックエンジンだ。
セラミックエンジンの開発は1970年代にスタートしたといわれていて、当初は軍用車両に使用することを目的にしていたが、その開発は困難をきわめた。
セラミック自体には高い熱耐性があるが、水冷、あるいは空冷システムを持たないセラミックエンジンは、シリンダー内部の温度を下げる手段がなく混合気を効率よく燃焼室に送り込むことができなかったのだ。
この問題を解消する対策も行われたものの、セラミックエンジンを実用レベルに仕上げることはできなかった。
現時点では、自動車用エンジンの革命になる可能性もあったセラミックエンジンが復活する可能性はあまり望めない。
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コメント
コメントの使い方最初から整備屋視点ではGDiは失敗作でした。新車のGDiエンジン車の印象は、とにかくエンジンがうるさい、ラフアイドル。「これ本当に納車していいの?」と心配になるレベル。数万km走ると、エンスト、カーボン溜まり、EGR詰まり。最後はインジェクターポンプの故障による警告灯。ただし警告灯が点くと希薄燃焼をやめるのか、エンジンの調子は良くなってましたね。中古車の生き残りが少ないのはそーゆうことです。