9月に入っても猛暑日発生! まさか自分のクルマがエンコ!? 万が一起きてしまったオーバーヒートの前兆と対策とは

オーバーヒートしたら修理費用はどれくらいかかる?

オーバーヒートしてしまいラジエターを交換することになったクルマ(moonrise@Adobe Stock)
オーバーヒートしてしまいラジエターを交換することになったクルマ(moonrise@Adobe Stock)

 冷却システムの故障」としては、冷却水路の切り替えをしているサーモスタットの不良によってラジエーターへの冷却水の循環が滞ったり、電動ファンの故障(本体不良のほか、リレーが壊れているケースもある)でラジエーターの冷却が追いつかなくなります。

 ラジエーターキャップのシール劣化で気密性が悪くなって圧力がかからない、などといったケースが考えられます。が、原因がわかったとしても素人には手に余る修理内容。素直にプロに修理を依頼するしかありません。

 修理代は原因やトラブルの進行状況によってピンからキリ。ウォーターホースの交換だけでも2万~3万円。

 ラジエーターやウォーターポンプ交換ともなると最低でも5万~6万円で、交換に手間がかかる車種だった場合はさらに数万円の出費を覚悟する必要があります。

 初期の段階でこれなので、中期以降でトラブル箇所が拡大してしまうと目も当てられない状況となります。そして、末期で万が一にもガスケットが吹き抜けたり、エンジンが焼き付いてしまったとしたら最低でも20万~30万円コース。くれぐれも注意したい。

まとめ

オーバーヒートを避ける意味でも猛暑日の大渋滞はできれば避けたい(xiaosan@Adobe Stock)
オーバーヒートを避ける意味でも猛暑日の大渋滞はできれば避けたい(xiaosan@Adobe Stock)

 猛暑の中でのドライブは、クルマにとって過酷な環境です。冷却水の点検やラジエーターの清掃など、日常的なメンテナンスを怠らなければ、オーバーヒートは十分に防げます。それでも異常が出たら冷静に停車し、ロードサービスに任せることがエンジンを守る唯一の手段です。

 まさか自分のクルマには起きないと思っているアナタ。10年10万km以上走っているクルマでも、メンテナンスを怠らなければオーバーヒートは起きません。しかし、35℃の猛暑日の大渋滞などに遭ってしまったら、点検を必ず行ってください。

 ドライバーにできる最も有効な対策は「日頃の点検」と「兆候を見逃さない意識」。この2つを心がけるだけで、真夏のドライブも安心して楽しめるでしょう。

 できればビンテージカーやネオクラシックカーを乗っている人は、35℃の猛暑日にはオーバーヒートを防ぐ意味でも、走行するのは控えたほうがいいでしょう。

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