「280psの壁を国産車で初めて破った快速サルーン」 ホンダ・レジェンド(4代目)

長らくホンダのフラッグシップサルーンとして活躍してきたレジェンド。2004年に登場した4代目は、堂々とした佇まいや上品な室内空間、質の高い走りといった高級車の本質を大切にしながら、それまでのイメージを大きく変えた革新的な一台だった。
その最たる部分がパワーユニットだ。搭載された3.5リッターV6のJ35Aは、SOHCながらホンダ独創のVTEC機構を採用するとともに、吸排気効率を徹底的に高めつつ高圧縮比化。自主規制が撤廃された直後ということもあり、最高出力は280psを初めて突破。その数値は300psに到達したのだ。
さらに、フルタイム4WDになったこともトピック。
SH-AWD(Super Handling All-Wheel-Drive)と呼ばれるそれは、駆動力を前後だけでなく後輪左右でも可変させるという世界初のシステムで、トラクション性能の向上とともに旋回性能アップにも大きく貢献。
また、軽量化にも積極的で、アルミを多用するとともに新素材や新技術を投入。プロペラシャフトにはCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を用いている。
フラッグシップサルーンでありながら、見た目の立派さや豪華さよりも先進技術やカタログスペックに注目が集まった4代目レジェンド。販売面では決して成功とはいえなかったものの、ホンダの歴史に残る1台であることに間違いはない。
「軽自動車では稀な4気筒&4輪独立懸架」 スバル・R2
1969年に登場したR-2。スバル360の後継モデルとして登場し、軽自動車の発展に大きく貢献した一台であるが、その名を受け継いで2003年にデビューしたR2は軽自動車ながらハイスペックを誇る隠れた名車だ。
R2の特徴といえば、やはりエクステリアデザイン。滑らかなラインと優れた衝突安全性を併せ持つワンモーションフォルムや力強さを表現したフェンダー部分など、ユニークかつ個性的。航空機をモチーフにしたスプレッドウイングスグリルも斬新だ。
しかし、R2本来の見どころはここではなくメカニズムにある。
まずエンジン。多くの軽自動車が3気筒なのに対しR2は全車4気筒。3気筒よりもバランスに優れ、振動が少なく静粛性も高いことがメリットだ。今でこそ軽自動車だけでなくコンパクトカーでも3気筒が主流になっているが、当時はまだまだ4気筒にアドバンテージがあった。
サスペンションもクラスを凌駕したもので、前後ストラット式の4輪独立懸架を採用。構成部品が多くコストがかかるなどのデメリットはあるものの、乗り心地や操縦性は車軸式よりも有利だ。一概に4輪独立懸架の方がいいとは言い切れないが、その攻めた姿勢に拍手を送りたい。
ちなみに、スバルは伝統的に軽自動車に4輪独立懸架を採用し、元祖R-2も前後セミトレーリングアーム。また、ヴィヴィオやプレオ、ステラは4輪独立懸架&4気筒だった。
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コメント
コメントの使い方GTOは如何せん重すぎた。直線だけならGTR以上のパフォーマンスやったけどな。
R2は方式や形式が車の全てを決めるのではない、ということを痛感させました。全てはプラットフォームを基礎としたバランス次第。
ヴィヴィオは上手くいった部分もありましたが、その知見を活かしたはずのR2は豪華なサスや拘りが実益に結びつきにくかったです。
時代適合も含め、車作りの難しさを本当に感じる部分ですね。