懐かしさに酔うヒマなし! 泣く子も黙る!? 「本気の進化」を遂げた「復刻車」4選

日産・フェアレディZはオールドファン感涙のオマージュがテンコ盛り!

懐かしさに酔うヒマなし! 泣く子も黙る!? 「本気の進化」を遂げた「復刻車」4選
2024年11月に一部改良とともに新規受注再開が発表されたフェアレディZ。この際にボディカラーが新たに追加となったミッドナイトパープル(写真)をはじめとする全11色に一新された

 2020年9月にプロトタイプが発表され、その復活が大きな話題となった現行のフェアレディZ。

 その位置づけはあくまでも先代モデルからのマイナーチェンジではあるもの、スペックは全面刷新といっても過言ではないことは明らかだ。

 2021年に先代モデルの販売が終了し、2022年夏に華麗なる復活を遂げた現行のフェアレディZ。

 その際に大きな話題となったのは、伝統と最新技術の融合で生まれたデザインの美しさだろう。

 なぜなら、その洗練されたエクステリアは伝統的な後輪駆動のスポーツカーデザインやロングノーズ・ショートデッキを踏襲し、初代フェアレディZのS30型をはじめとする歴代モデルへのオマージュを込めたシルエットに仕上げられていたからだ。

 また、LEDヘッドランプのデザインもS30型を彷彿とさせるふたつの半円をイメージし、リアコンビネーションランプもZ32型を連想させるデザインに最先端の技術を取り入れ、新たに3DシグネチャーLEDを採用。

 歴代モデルのフェアレディZらしさを表現しながら新しいフェアレディZを巧みに表現したエクステリアもさることながら、爽快でダイナミックなパフォーマンスも大きな見どころでエンジンには最高出力405ps、最大トルク48.4kgf・mを誇る新開発の3.0リッターV6ツインターボを搭載。

 これに組み合わせられるトランスミッションもクラッチディスクとギアトレーンを強化した6速MTと幅広いギアレンジによりダイレクトで素早いレスポンスを実現新開発の9速ATの2種類を設定。

 また、停止状態から加速性能のポテンシャルを最大限発揮する自動制御技術ローンチコントロールを日産の後輪駆動車として初めて搭載し、加速性能の向上も果たしている。

 2022年にはSUPER GTシリーズ GT500クラスへの参戦も開始。

 フェアレディZを使用する星野一義率いるインパルが同年のシリーズチャンピオンを獲得するなど、レースシーンでもそのパフォーマンスの高さを証明している。

短命に終わったトヨタのGRスープラだが、その走りは超がつくほど一級品!

懐かしさに酔うヒマなし! 泣く子も黙る!? 「本気の進化」を遂げた「復刻車」4選
卓越したハンドリングや安定したコーナリング姿勢を実現するために“ホイールベース”、“トレッド”、“重心高”を最重要ファクターととらえ、ピュアスポーツカーとしての理想を追求したスープラ

 先代モデルの販売終了から17年の時を経て復活し、大きな注目を浴びながらデビューしたGRスープラが発売されたのは2019年5月のこと。

 TOYOTA GAZOO Racingが展開するスポーツカーシリーズ“GR”からに登場したGRスープラなだけに、走りの良さも天下一品であったことは誰もが認めるところだろう。

 この走りの良さを実現している要因のひとつとして挙げられるのが、歴代モデルとしては初となる2シーターという割り切った構成としたこと。

 GRスープラで卓越したハンドリングや安定したコーナリング姿勢を実現するべく、トヨタではホイールベース・トレッド・重心高を重要なファクターと捉えててピュアスポーツカーとしての理想を追求。

 例えば、ホイールベースは2シーターに割り切ることでトヨタ86よりも100mmも短い2470mmを、ホイールベースとトレッドの比率も1.55という他の量産スポーツカーと比較してもトップレベルの数値を達成。重心高も水平対向エンジンを搭載するトヨタ86より低い重心高を実現している。

 また、上位グレードのRZはスープラの伝統を継承する直列6気筒の3.0リッターツインスクロールターボエンジンを搭載。

 加えて、後輪左右間のロック率を0~100の範囲で連続的に最適制御するアクティブディファレンシャルによって高い旋回速度・安定性・ニュートラルなステアリング特性も実現している。

 2020年4月にはRZグレードのエンジン出力を47ps向上し、2022年4月にも同グレードに6速MTを追加。しかし……

 2024年11月、一部改良ならびに特別仕様車 スープラ“A90 Final Edition”を発表すると同時に、現行スープラの生産を終了するとも発表(2026年春に生産終了)。

 とはいうものの、上記発表の際に「今後もモータースポーツ活動を通じてスープラを鍛え続けていきます」とも表明しており、次期スープラが再び我々の目の前に姿を現す日はそれほど遠くはないのかもしれない。

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