オーナーは悲鳴!? ちょっと切ない!? 見間違えられるのが悲しい…高級車3選

「伝説」か、それとも「調和」か?

●ホンダ レジェンド(4代目) vs アコード(8代目)

オーナーは悲鳴!? ちょっと切ない!? 見間違えられるのが悲しい…高級車4選
2004年にデビューしたホンダの4代目レジェンド。ホンダの最上級4ドアセダンであり、300psを叩き出す3.5リッターV6 VTECエンジンを搭載していた

 ホンダのレジェンドは、同社のフラッグシップとなるべく1985年にデビューしたモデルであり、ホンダ初の3ナンバーサイズを採用したことでも話題になった。

 対するアコードの歴史はさらに古く、初代のハッチバックモデルは1976年に販売開始され、翌年には4ドアセダンが登場している。

 このように、レジェンドとアコードは長年にわたって棲み分けを行っていたが、アコードは時代が進むにつれて大型化し、1993年発売の5代目では全グレードが3ナンバーサイズになった。

 こうなるとレジェンドとアコードの違いは少なくなり、2004年登場の4代目レジェンドと、2008年発売の8代目アコードの外見はかなり近づいていた。

 8代目アコードの販売価格は約250万円~、4代目レジェンドは525万円~と価格帯には大きな差があるのにもかかわらず、見た目があまり違わないというのはレジェンド側にとって痛かった。

 レジェンドの意味は「伝説」でアコードは「調和」だが、アコードがレジェンドに調和してしまうのは問題なかったのか?

 その後もアコードの大型&高級化路線は続き、レジェンドが生産終了になった2022年以降は、アコードが事実上のレジェンドの後継車の地位を務めている。

番外編~ネタにもなった似ている(?)2台

●トヨタ AE86 vs AE85

オーナーは悲鳴!? ちょっと切ない!? 見間違えられるのが悲しい…高級車4選
トヨタ AE86型スプリンタートレノ。人気コミックの影響もあって販売終了後に人気が再燃し、現在でも程度の良好な中古車は高額で取り引きされている

 最後は、高級車ではないものの、見間違えがある種のネタにもなったモデルを紹介したい。

 トヨタの「ハチロク」ことAE86型スプリンタートレノ&カローラレビンは、1983年の登場から40年以上が経過した現在でも多くの人に愛されている。

 そしてこのAE86の影ともいうべき存在が、同時期に販売されていたAE85型のトレノ&レビンなのだ。

 AE85はAE86の廉価版であり、エンジンやブレーキ、内装が異なっていた。

 特にエンジンはAE86の1.6リッター直4型DOHC(130ps)に対し、AE85は1.5リッター直4型SOHC(85ps)と大きな違いがあった。

 当然ながら、走行性能においてAE85はAE86の足元にも及ばなかった。

 ただし、AE86とAE85は基本的に同一車種のグレード違いのため、外見上の差異は中身以上に少なかった。

 だが、性能や価格の違いにより、当時AE86に乗っていた人は、自車がAE85に間違われるのを非常に嫌がっていたという話もある。

 お互いにそっくりであっても中身はまるで違うことから、現在でもAE86とAE85の差がネタとして話題になることも多い。

 しかし、近年のAE86人気の影響で、程度の良いAE85の中古個体がAE86を復活させるためのベースに選ばれることも増えていて、それがAE85の価値を高めているのは皮肉な現象といえそうだ。

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