【ミニバン・ワゴン部門】三菱自動車・デリカD:5
2007年1月のデビューから18年以上が経過したロングセラーモデルなだけに、フルモデルチェンジの噂も絶えないデリカD:5。
その一番の見どころであり、イケオジポイントといえるのが“ミニバンとSUVのイイとこ取りをしたクロスオーバー”であること。要するに使い勝手が良くて、見た目もワイルドとなれば誰からもウケがいいのは想像に難くない。
そんなデリカD:5は18年というモデルライフのなかで何度もマイナーチェンジを行い、大きな進化を遂げてきた。
それゆえに、デビュー当時のモデルは見た目こそ現行モデルとは異なるものの、現在の中古車市場においては安い個体であれば数十万円から販売されており、タマ数も豊富で魅力的な様相を呈している。
“さまざまな走行環境下で、多くの乗員を安全に目的地まで運ぶ”というデリカブランドの特徴を発展させ、ミニバンの優しさとSUV の力強さの融合を開発テーマに掲げて登場したデリカD:5。
ワンボックスタイプのミニバンでありながら、三菱自動車のオール・ホイール・コントロール思想のもとに、電子制御4WDやASCの採用や悪路での高い走破性を発揮する十分な対地障害角と最低地上高を確保した走行性能もストロングポイントであった。
また、乗員をしっかり守るボディ構造として環状骨格構造のリブボーンフレームを採用するとともに、三菱自動車初の運転席SRSニーエアバッグの標準装備や柔軟性・復元性に優れた樹脂フェンダーなど安心かつ安全装備も多数採用された。
もちろん、十分なグランドクリアランスをもつスクエアなボディを大径タイヤで支える独創のフォルムや直線基調のデザインも男心をくすぐってやまない。
記事リンク
![気持ち良～く回って音もイイ!! 思わず惚れる[美声エンジン]を搭載したクルマたち](https://img.bestcarweb.jp/wp-content/uploads/2025/01/20172427/29523fe58eb95c2b9dfcfd0621c6538f-1-600x400.jpg?v=1737361468)
【スポーツ部門】ホンダ・CR-Z
新車市場だけでなく、中古車市場においても価格高騰が続いているスポーツカー。
そんななかにあって、1980年代にライトウェイトスポーツカーとして絶大な人気を博したCR-Xのイメージを彷彿とさせるCR-Zは、数十万円で手に入る1台として大きな魅力を放っている。
2010年2月に1.5リッター i-VTECエンジンとホンダ独創のハイブリッドシステムであるIMAとの組み合わせでデビューしたCR-Z。
ハイブリッドカーの可能性を広げ、新しい楽しさを全身で感じてほしいという想いから“Emotional”、“Exciting”、“Smart”の3つの価値を持つクルマを目指して開発されたCR-Zはデザイン、パッケージング、走行性能などのすべての領域においてホンダの先進技術が投入された意欲作であった。
真っ先に目を惹いたのは、躍動感あふれるワンモーションフォルムによるスポーツスタイリング。軽快感とスピード感を強調しつつも空力を追求したドアミラーやアウタードアハンドルなどには専用デザインが採用されていた。
また、市街地、高速道路、ワインディングといった走行の状況やドライビングスタイルなどに合わせて、「SPORT」「NORMAL」「ECON」の3つの走行モードを選択できるホンダ初の3モードドライブシステムを搭載した走りも軽快そのもの。
しかも、操る楽しさを提供するべく、ハイブリッドカーとしては世界で初めて6速MTを設定して爽快なシフトフィールを実現。
CVT車にはパドルシフトを標準装備し、低燃費走行からスポーツ走行まで自在に対応する仕上がりもお見事。
加えて、専用のサスペンションやボディの軽量化＆高剛性化、徹底した空力処理などによって俊敏かつ安定感のあるハンドリングも実現するなど、CR-Zはまさに“走りのホンダ”を具現化した次世代に誇るハイブリッドカーであった。
コメント
コメントの使い方