スポーツカーのエンジンが良く回るのは当たり前。特に、ここで紹介するモデルたちはアクセルひと踏みで異次元の世界へドライバーを誘ってくれる名機を搭載している。一度体感したら病みつきになること間違いなし、満足感もハンパなし!
文/FK、写真/スズキ、トヨタ、日産、ホンダ
【画像ギャラリー】エンジンは回るのも大事だけど音も大事です(15枚)画像ギャラリー■トヨタ・スープラのB58型はアクセルの踏み始めからハンパない加速感で気分も爽快!
![イケオジも大満足! 気持ち良~く回る!! 音もイイ!! [美声エンジン]を搭載したクルマたち](https://img.bestcarweb.jp/wp-content/uploads/2025/01/20172723/20190517_01_38-600x273.jpg)
1978年に初代(当時はセリカXXとして販売)が登場して以降、どの世代においても直列6気筒エンジンとFRの組み合わせが採用されてきたスープラ。
2019年5月にデビューした現行の5代目も例に漏れず、直6とFRが継承された。
その最上位グレードとなるRZが搭載するエンジンは最高出力387ps&最大トルク51.0kgf・mを誇る3リッターのB58型。
ツインスクロールターボチャージャーを採用して気筒間の排気干渉を抑制し、全域にわたって圧倒的なパワーを発生。
特に、51.0kgf・mの最大トルクを1600rpmという低回転で発生し、アクセルペダルの操作に応じた思いどおりの加速性能は運転していて気持ちいいったらありゃしない。
また、直6エンジン特有のハイトーンの周波数を分析し、ドライバーの高揚感につながる600Hz付近の音域を強調。まるでレーシングカーに乗っているような官能的なサウンドも体感できるおまけ付きなのだ。
さらに、高圧の燃料を燃焼室内に直接噴射する高精度ダイレクトインジェクションシステムに無段階可変バルブリフト、吸排気無段階可変バルブタイミング機構、アイドリングストップ機能を組み合わせることで高効率かつ優れた燃費性能も実現。
まさに次世代スポーツカーのエンジンといったスペックを誇ったが、しかし……。
2024年11月にグローバルで300台限定の発売となる特別仕様車“A90 Final Edition”をもって5代目の生産を終了するとのアナウンスが。とはいえ、そのエンジンがまたスゴいのなんのって。
A90 Final Editionでは吸気経路を見直すとともに、低背圧触媒の採用やエンジン制御の最適化によって最高出力が435ps、最大トルクも58.1kgf・mに向上させた改良型のエンジンを搭載。
加えて、欧州最大級のエキゾーストメーカーとして知る人ぞ知るアクラポヴィッチ製のチタンマフラーを採用することで迫力あるエンジンサウンドも実現しており、Final Editionの名に相応しいスペックが与えられている。
【画像ギャラリー】エンジンは回るのも大事だけど音も大事です(15枚)画像ギャラリー■スズキ・スイフトスポーツの1.4リッターとは思えないK14C型のパワフルさを体感せよ!
1トンに満たない軽い車体に4代目エスクードにも採用された140psの最高出力と23.4kgf・mの最大トルクを発生する1.4リッター直噴ターボエンジン(K14C型)を搭載し、軽快で力強い走りを披露してくれるスイフトスポーツ。
絶滅の危機に瀕している国産ホットハッチの雄として、その発売以来、圧倒的な存在感を放ち続けているスイフトスポーツだったが、2025年2月に生産を終了し在庫がなくなり次第、販売を終了……とのアナウンスが昨年末に行われ、寂しい思いをしているクルマ好きも多いことだろう。
ホットハッチの雄と称されるスイフトスポーツだけにエンジンもまた秀逸の出来で、1.4リッターの小排気量でありながら2.2リッター自然吸気エンジン相当の力強さを発揮し、低回転から高トルクを発揮。
加えて、点火制御とターボ過給圧制御を専用チューニングするとともに、排気ガスの流入量を調節するウエストゲートバルブの開閉に過給がかかりやすく、かつ反応に優れたノーマルクローズ制御を導入。
これによってアクセル操作に対する反応を高めているだけでなく、過給応答性の向上や幅広い回転域における鋭い加速を実現している。
また、スポーティなエキゾーストサウンドを奏でるようにチューニングされた排気系をはじめ、吸気系、冷却系に至るまでスイフトスポーツ専用で設計を行うことで走行性能の向上とスポーツドライビングを体感できる演出もなされており、至れり尽くせりの内容だ。
そんなエンジンのパフォーマンスを引き出すのに貢献しているのが6速のマニュアルトランスミッション。
高トルクなエンジンの持ち味をより引き出すべく2~5速をクロスレシオ化してトルクアップがそのまま駆動力に伝わるような、走りに特化した設定がなされているのだ。
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コメント
コメントの使い方FA24とFA20も本当に振動なくスムーズに、上まで吹け上がった音は官能的なので、ぜひ加えて欲しくなります
日産も名エンジン多いですが、記事タイトルに一番合致するのは現行RZ34のVR30ではなく
先代Z34のVQ37の方だと思います。より大きな排気量のうえに精緻でスムーズな回転、上まで回せば回すほど馬力が倍増していくのが加速と音で体感できる感動
あれは外せないと思ってます。