トヨタがやっと(??)本気出してきたBEV新型「bZ4Xツーリング」 2026年春日本導入!

トヨタがやっと(??)本気出してきたBEV新型「bZ4Xツーリング」 2026年春日本導入!

 トヨタが2026年春、日本市場に新たなBEV(バッテリー電気自動車)を投入します。その名も「bZ4Xツーリング」。既存のSUVタイプのBEV「bZ4X」をベースに、全長4.8m級のツーリングワゴンスタイルをまとった新型BEVです。

 多くのBEVがクロスオーバーSUVの形を採用するなか、ツーリングワゴン的なフォルムを持たせた新鮮なスタイルで、アウトドアもロングドライブも視野に入れたユーティリティ性能を備えているというbZ4Xツーリング。その詳細をご紹介しましょう。

文:吉川賢一/写真:TOYOTA

【画像ギャラリー】BEVでは珍しい、ステーションワゴンタイプ!! トヨタが2026年春に投入する「bZ4Xツーリング」の北米版「bZ Woodland」(11枚)画像ギャラリー

bZ4Xよりも全長が140mm長いWoodland

 「bZ4X ツーリング(Touring)」は、トヨタが北米で2025年5月に発表した新型BEV「bZ Woodland」の日本向けモデル。新型「bZ Woodland」は、北米で「bZ」として販売されているBEVの「bZ4X」をストレッチしたツーリングワゴンタイプのSUVであり、北米では2026年初に発売を予定しているモデルです。

 (bZ Woodlandの)開発目標値として公表されているボディサイズは、全長4,830mm×全幅1,860mm×全高1,620mm、ホイールベース2,850mm。現在販売されているbZ(4X)が全長4,690mm×全幅1,860mm×全高1,650mm、ホイールベース2,850mmですので、ホイールベースは維持したまま、全長が140mmストレッチされていることになります。

 その恩恵は荷室容量に現れており、bZ Woodlandの荷室容量(開発目標値)は、30 cu.ft(約850L)。既存のbZ(4X)の452L(VDA法)の2倍に近い大容量となっています。

 トヨタのワゴンタイプのモデルといえば、「クラウンエステート」そして「カローラツーリング」がありますが、bZ Woodlandは、クラウンエステート(全長4,930mm×全幅1,880mm×全高1,625mm、ホイールベース2,850mm)より全長が100mm、全幅が20mm小さく、カローラツーリング(全長4,495mm×全幅1,745mm×全高1,460mm、ホイールベース2,640mm)よりも全長は335mm、全幅も115mm、ホイールベースも210mmも大きいというサイズ感。

 荷室容量に関しても、カローラツーリング(通常時392L、VDA法)の倍以上、クラウンエステート(通常時570L、同)と比較してもかなり大きく、取り回しやすさと積載性をバランスさせた設定となっています。

すでに国内トヨタの特設サイトでお披露目されているbZ4Xツーリング。bZ4Xに対して全長が140mm延長されており、広い荷室空間が得られていることが想像される
すでに国内トヨタの特設サイトでお披露目されているbZ4Xツーリング。bZ4Xに対して全長が140mm延長されており、広い荷室空間が得られていることが想像される
bZ4Xよりも直立したリアウインドウ。長いルーフレールも確認でき、SUVらしいタフなスタイルを表現している(写真は北米仕様のbZ Woodland)
bZ4Xよりも直立したリアウインドウ。長いルーフレールも確認でき、SUVらしいタフなスタイルを表現している(写真は北米仕様のbZ Woodland)

都会的なbZ(4X)に対し、アウトドアでの活躍が期待できそうなWoodland

 デザインは、都会的なbZ(4X)よりもSUVらしいタフさを前面に押し出したものとなっており、ルーフレールやブラックフェンダーを標準装備し、最低地上高は8.3インチ(約208mm)と高め。オールテレインタイヤも選択可能で、3500ポンド(約1,600kg)の牽引能力を備えるなど、アウトドアレジャーでの活躍も期待できます。Dピラー周りの立ち上がったリア造形は荷物の積載を考慮したもので、ユーティリティ性とデザイン性を両立させています。

 インテリアも、アウトドアでのユーティリティを考慮したものとなっており、シートには、軽量かつ高耐久の新素材「ソフテックストリムシート」を標準採用。マルチテレインモニター付きパノラミックビューモニターや、14インチの大型マルチメディアタッチスクリーン、デュアルワイヤレスQi充電、アンビエント照明なども装備されており、プレミアムパッケージを選択すると、JBLプレミアムオーディオや運転席メモリ付きベンチレーテッドフロントシート、パノラマムーンルーフ、フロントラジエントヒーターといった快適装備も追加されるなど、プレミアムSUVに劣らない室内空間を楽しむことができます。

 パワートレインは、全グレードで全輪駆動となっており、駆動用モーターのシステム出力は375hp(380ps)を発揮します。EV航続距離は最大260マイル(約418km)、DC 急速充電を利用すれば10~80%まで約30分で充電可能とされています。北米の充電システム(NACS)ポートに対応しているため、北米各地に張り巡らされた数千基規模のDC急速充電ステーションを利用できるのも強み。日常の実用性と長距離ドライブの安心感を両立しています。日本仕様のbZ4Xツーリングでは、CHAdeMOに対応するとみられます。

大型センターディスプレイが目立つインテリア。その下には2基の非接触タイプの携帯充電ポートが備わるなど、使い勝手も抜群だ
大型センターディスプレイが目立つインテリア。その下には2基の非接触タイプの携帯充電ポートが備わるなど、使い勝手も抜群だ

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