広い室内、必要十分な動力性能、そして優れた経済性。日本が誇る軽自動車はとにかく完成度が高い。だけど、ちょっとは見栄を張りたいし、多人数でドライブにだって行きたい。そんなワガママな人たちにお勧めのリッターカーを紹介しよう。
文:木内一行/写真:スズキ、ダイハツ、トヨタ、フォルクスワーゲン
【画像ギャラリー】軽では飽き足らない人、必見!(15枚)画像ギャラリー「見た目は似ていてもタダの兄貴分にあらず」 スズキ・クロスビー

軽ワゴンとSUVのクロスオーバーとして登場し、一気に大ブレイクしたハスラー。そんなヒットメーカーの兄貴分的な存在が、2017年に登場したクロスビーだ。
一見してわかるように見た目は「でっかいハスラー」だが、実際のボリューム感や力強さは兄弟を通り越して親子ほどの差があり、その違いは明確。どことなく“ゆるキャラ”をイメージさせるフロントマスクもユニークだ。
居住空間もハスラーとは比べものにならないほどで、大人5人がしっかりと乗れる空間を確保。さらに、後席やラゲッジルームはいろいろな工夫が施されていて使い勝手もいい。
エンジンは全グレード共通で、「ブースタージェットエンジン」と呼ばれる1リッター直3ターボのK10C。1.5リッターエンジン相当のパワーを発揮するこのエンジンに、減速エネルギーを利用してモーターを稼働させるマイルドハイブリッドを組み合わせることで、ゆとりある走りと優れた燃費性能を両立している。クロスオーバーゆえ4WD車のラインナップもあり。
そして、FFであれば200万円以下、4WD車でも210万円以下で狙える価格設定は大歓迎。見た目はもちろん、走りや使い勝手だってハスラーとの違いを感じられるはず。
「ゆとりの走りと広い室内は登録車ならでは」 ダイハツ・トール/トヨタ・ルーミー

2016年に発売されたダイハツ・トールと兄弟車のトヨタ・ルーミー。両車はデビューから9年近く経っているものの相変わらず人気で、今でも主力車種として活躍している。
このロングセラーの要因はスバリ、コンパクトなボディサイズと広い居住空間、そして高いユーティリティ性能だ。
ダイハツが軽自動車で培ったノウハウを投入し、取り回しやすいボディサイズとゆとりある室内空間を高次元で両立。
さらに、低床かつフラットなフロアや豊富なアレンジが可能な後席などにより、あらゆるシーンに対応できる空間としている。
エンジンは2種で、1リッター直3の自然吸気と同ターボ。前者は街中での扱いやすさと優れた経済性が特徴で、後者は1.5リッタークラス相当のトルクを生かした力強い走りと軽快な加速が魅力だ。もちろん、先進の安心・安全装備も充実している。
昨今の軽自動車は、スーパーハイトワゴンとなれば室内空間もかなり広い。しかし、ボディサイズに制限があるため室内を広げるにも限度があるし、なおかつ定員も4名となってしまう。
「3列シートは必要ないけれど、ゆとりある居住空間が欲しい」というユーザーにうってつけだ。















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