2025年9月9日、レクサスはコンパクトFRスポーツセダン「IS」のビッグマイナーチェンジ版を発表した。現行モデルが磨き上げてきた「走る楽しさ」と「上質な乗り味」はそのままに、新型では、走行性能、内外装デザイン、運転支援テクノロジーに至るまで徹底的に進化したという。かつてない完成度を目指したという新型ISの詳細をご紹介しよう。
文:立花義人、エムスリープロダクション/写真:LEXUS
【画像ギャラリー】キーワードは「熟成」 さらにアグレッシブになった、レクサス新型「IS」(18枚)画像ギャラリー新型ISの開発キーワードは「熟成」
1999年に初代モデル(日本ではアルテッツァ)が登場して以降、3世代に渡って、世界約40の国と地域で販売されてきたレクサス「IS」。累計販売台数は約130万台にも及ぶ、レクサスのヒットモデルだ。今回の新型モデルでは、「熟成」を開発のキーワードとし、「ドライバーがクルマと対話できる気持ちのいい走り」と「アグレッシブでスポーティなデザイン」に磨きをかけた。
まず注目したいのは、走行フィールに大きく影響する電動パワーステアリング(EPS)の刷新だ。新型モデルでは、バリアブルギヤを採用し、小回りが必要となる低速域コーナーや交差点での操舵角を抑え、また電動アシストを従来のラック同軸式からラック平行式へ変更。剛性を高めることでよりリニアな操舵フィーリングを追求した。
足まわりでは、スムーズで素早い応答性が得られるリニアソレノイド式の電制ショックアブソーバー(AVS:可変制御ダンパー)を採用。路面入力によるショック感を低減し、同時に車両挙動を安定させることで、スムーズな足まわりとなった。従来モデルでも、スポーティなハンドリングと快適な乗り心地で定評があったISだが、新型ではその魅力をさらに伸ばし、「操る楽しさ」を深化させているようだ。
内外装デザインは、よりアグレッシブに
エクステリアは、従来型の特徴でもあった低重心でワイドなスタンスをさらに強調するべく、鋭さを増したフロントフェイスに改良。大型フロントグリルやバンパーサイド加飾などによって、さらにアグレッシブでスポーティになり、走りへの期待感を視覚的にも高めている。
ボディカラーには、硬質でメタリックな輝きを放つ新色「ニュートリノグレー」を含む全8色を設定。Fスポーツにはさらに、新形状のリアスポイラーや、新デザインの19インチ軽量アルミホイールも採用されている。
インテリアもマルチメディアシステムが刷新されており、人間工学に基づき、「運転に集中できるデザイン」へと改良。12.3インチセンターディスプレイへの拡大や、運転席正面のTFTメーターも12.3インチに大型化し、シンプルで分かりやすいグラフィックとした。内装色には新たに紅炎をイメージした鮮烈な赤の「プロミネンス」を追加。エクステリア同様、インテリアもさらにアグレッシブでスポーティな雰囲気となった。





















コメント
コメントの使い方せっかくなら5.0LV8モデルのIS500も引き続き設定してほしかった…
違いがよく判らなかったのですが、デザイン解説動画を見たら、予想外に大幅に顔変わっていましたね。
私の乗った事ある350や200tは、GTではあるのに意外にFR挙動を自由自在にさせてくれる、
遊び心を持った大人のFRスポーツセダンでした。メルセデス的ではなくBMW的。広さや使い勝手のESがあるから振り切れたのでしょうね