タイプR級ってマジかよ!!!! 新型ホンダ プレリュードを大解剖!!

タイプR級ってマジかよ!!!! 新型ホンダ プレリュードを大解剖!!

 21年ぶりに「6代目」が登場したホンダ プレリュード。「第1世代」では、デートカー、スペシャルティカーとして名を馳せたが、6代目はどんなクルマに仕上がったのか。注目したいポイント別に、新型プレリュードの詳細を見てみよう。

※本稿は2025年9月のものです
文:ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部、ホンダ
初出:『ベストカー』2025年10月26日号

【画像ギャラリー】21年……お待たせしました!! 第2世代プレリュードの初代と呼んでもいい6代目・新型ホンダ プレリュード(32枚)画像ギャラリー

【ポイント1】まずはNewプレリュードのボディサイズを確認する

流麗なプロポーションはまさに2ドアクーペの美しさを感じさせる
流麗なプロポーションはまさに2ドアクーペの美しさを感じさせる

 プレリュードのボディサイズは全長4520mm、全幅1880mm、全高1355mmでホイールベースは2605mm。

 エンジン横置きのFFプラットフォームなので、一般的にはキャビンフォワードのプロポーションになりがちなのだが、Aピラーの角度、そしてルーフの頂点から伸びやかにリアへ流れるラインなど、サイドビューはキャビンがセンターからリア寄りに見えるバランスのいいプロポーションを実現している。

 タイヤの外径(235/40R19=外径674mm前後)を全高の50%近くすることで、踏ん張りの効いた、力強い姿を作り上げている。

●プリウスやZに似ている!?

 ファストバックでハイデッキのリアがプリウスの特徴だが、実車を見るとボリューム感でプレリュードが勝る。ルーフラインはZにも似た印象。

新型ホンダ プレリュード 主要諸元
新型ホンダ プレリュード 主要諸元

【ポイント2】トレッド×ホイールベース……1対1.6が黄金比!! 回頭性と安定性をバランスさせたシャシー

ホイールベース2605mmで、トレッドはF=1625mm、R=1615mm。黄金比のシャシーパッケージングだ
ホイールベース2605mmで、トレッドはF=1625mm、R=1615mm。黄金比のシャシーパッケージングだ

 プレリュードの開発でホンダの開発陣が注目したのが「トレッドとホイールベースの比率」だ。

 プレリュードのホイールベースは2605mm、トレッドはフロントが1625mm、リアが1615mm。おおよそ1対1.6という比率となる。

 これがホンダの考える黄金比で、この数値は過去のホンダ車のW/T比を調べた結果、ベストだと考えられる比率なのだという。

 前後重量配分やタイヤサイズなどももちろん大きな要素だが、ホンダ車の場合1.6よりも大きければスタビリティ重視、小さければ回頭性重視と見ることができる。

 ちなみにシビックタイプRは1対1.7、S2000は1対1.6、クルクル回った初代CR-Xは1対1.55だ。

【ポイント3】シビックタイプRのシャシーがベース! 徹底的に磨き上げたハンドリング性能

235/40R19のコンチネンタル・プレミアムコンタクト6を履く。ブレンボの大径ローターブレーキを採用する
235/40R19のコンチネンタル・プレミアムコンタクト6を履く。ブレンボの大径ローターブレーキを採用する

 プレリュードのシャシーは基本がシビックタイプRなので、とにかく剛性や強度に余裕がある。ここが最大のポイントだ。

 例えばフロントサスはデュアルアクシス・ストラットサスペンションを採用。横剛性に優れ、強い横Gに対してタイヤの接地性を維持することで高いコーナリング性能を発揮。大径幅広タイヤの性能をいかんなく発揮する。

 シビックタイプRに対し、バネや減衰力をソフトにチューニングすることで、高い操縦性と乗り心地を両立させている。

 また、4輪のダンパー減衰力をリアルタイムかつリニアに独立制御するアダプティブ・ダンパーシステムを採用し、高いレベルでの操安性を実現しているのだ。

 これらの性能を支える車体剛性も最新技術満載。車体側面は高剛性とする一方、ルーフは面全体で入力を受け、しなやかに力を分散することで、滑らかな乗り心地を作り出している。

次ページは : 【ポイント4】空力性能を追求して車速による姿勢変化を抑える

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