世の経営者たちが大好きなのが「偉人たちの名言」だ。だがこれを「経営者あるある」で片付けていいのか? 先人たちの言葉はクルマ選びにも役立つのではないか? というわけで、ご存知清水草一氏が戦国武将のあの名言から一台選ぶ!!
※本稿は2025年9月のものです
文:清水草一/写真:トヨタ、レクサス、スズキ、マツダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年10月26日号
戦国武将編その1:織田信長
●「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」
●「是非に及ばず」
信長は従来の日本的な価値観をブッ壊した革命者。「鳴かぬなら 殺してしまえ~」の句は後世の創作だが、そういった形容がピッタリの暴君だった。
それでいて本能寺の変に際しては、「是非に及ばず(仕方ない)」という名言を残し、スッパリと自刃した。まさに激烈にして果断な生涯であった。
信長の名言に従ってクルマを選べば、“赤い狂獣”と呼ばれたフェラーリ F40以外にあるまい。そのドッカンパワーと操縦性は、信長のように激烈。今や数億円に高騰し、手が出るはずもないが、是非に及ばず。
戦国武将編その2:豊臣秀吉
●「鳴かぬなら 鳴かせてみよう ホトトギス」
●「よき夢を見するがな」
最下層から身を起こして天下人に。「鳴かせてみよう~」の句は後世の創作だが、夢を力づくでかなえた男であった。
天皇から豊臣の姓を賜って貴族の頂点に昇り詰めたのは、高貴な血筋に対するコンプレックスもあったか。
そんな秀吉のような生き方をしたいなら、トヨタの最高級車・センチュリーSUVがふさわしい。日本の頂点に君臨するモデルだが、伝統に縛られないSUVタイプ。悪路もOKだ。秀吉のような馬力満点の生き様が満喫できようて。
戦国武将編その3:徳川家康
●「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」
●「勝つことばかり知りて、負くること知らざれば、害その身に至る」
信長や秀吉のような派手さはないが、じっと待って最終勝利を得たのは家康である。
「鳴くまで待とう~」の句はもちろん後世の創作だが、「急いては事を仕損じる」を地で行った英傑。負けも成功に生かす粘り強い姿勢を見習いたい。
そんな家康の名言でクルマを選べば、質実剛健かつ実用性満点な本格派オフロード4WD、ジムニーノマドということになろう。納車待ちの長さは、まさしく「鳴くまで待とう」であることよのう。
戦国武将編その4:武田信玄
●「風林火山」(疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山)
風のように速くて、林のように静かで、火のようにパワフルで、山のように重い。誰もが知るその名言に従ってクルマを選べば、メルセデスGクラスの頂点、G63AMGしかあるまい! 風林火山よのう。
戦国武将編その5:上杉謙信
●「敵に塩を送る」
実際に敵に塩を送った史料はないが、戦は領地拡大のためではなく、義のために行った。謙信のような孤高の生き方をしたいなら、IS500クライマックスエディションで、V8・NAの義に殉ぜよ!





















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