「走りとともに燃費にも貢献するAWDターボ+MT」 スバル・レガシィB4(5代目)

2009年にデビューした5代目レガシィといえば、歴代のなかでも大きな変更を受けたモデルだ。その進化は賛否両論を呼んだが、世界への対応を考えれば当然といえるものだった。
そんななかでB4は、ドライバーだけでなく乗員全員が快適な移動を楽しめ、クルマを操る喜びや気持ち良さが感じられるセダンに仕立てられている。
デビュー当初のエンジンは2.5リッター4気筒の自然吸気とターボで、従来型よりも排気量を500cc拡大することでゆとりあるトルクを実現。
ターボエンジンは、タービンをエンジン前方に配置する「直下置きターボ」を採用し、応答性の良い加速性能を達成。エキゾーストシステムの最適化により優れた排ガス浄化性能も手に入れた。
そして、このターボエンジンには5ATの他に6MTも設定されていた。軽量コンパクトな新設計6MTは、専用ギア比により力強い走りを可能とするとともに、低燃費にも大きく貢献。つまり、楽しく走ることができながら、環境やお財布にも優しい有能な1台なのだ。
ただし、2012年のマイナーチェンジで6MT車が消滅。2.5リッターターボは5ATのみとなったのだ(2013年には2.5リッターターボ自体も消滅)。
これも影響してか中古車市場でのMT車の物件は少なめ。そのほとんどが2.5GT Sパッケージだが、なかにはSTIのコンプリートカー・2.5GT tSもあり。
ちなみに、B4のMT車はこの5代目が最後。シンメトリカルAWDとターボエンジンの走りをMTで楽しんではいかがだろう。
「過激さを抑えたジェントルなスポーツモデル」 ホンダ・シビック

いまや日本だけでなく、世界にもその名を轟かせているシビック・タイプR。
圧倒的なパフォーマンスを持ち、その速さはFF市販車1、2を争うものだが、いかんせん見た目がハデ。あのエアロとかマフラーは年齢的にちょっと……と考える人もいるのでは!?
しかし安心してほしい、シビックにはタイプRじゃなくても走りが楽しめる大人のスポーツグレードも存在する。
日本では2021年に発売された11代目シビック。当初のエンジンは182psを発揮する1.5リッターVTECターボのみだったが、ミッションはCVTの他に6MTも設定されていた。
この6MT、ショートストローク化や高剛性化によりダイレクト感のあるスポーティなシフトフィールを実現し、コンセプトである「爽快シビック」を見事に具現化したのだ。
そして、走る楽しさをさらに進化させたのが、2024年に追加されたRSだ。MT専用グレードとして設定されたRSは、従来のMT車とエンジンこそ変わりないものの、ミッションには減速操作に合わせてエンジン回転数を自動でコントロールするレブマッチシステムを装備。軽量フライホイールの採用によりエンジンレスポンスの向上と素早い回転落ちも実現した。
もちろん専用サスペンションや大型ブレーキなど、シャシーのチューニングも抜かりはない。
こんな、タイプRほど過激ではないもののスポーツ性を満喫できるRSは、中古車市場でも人気。高年式ゆえ相場は決して低くないが、物件数は豊富なので理想の1台を探しやすいはず。
純粋なセダンではないが、落ち着いた雰囲気でオジサンでも臆することなく楽しめるスポーツモデルだ。
【画像ギャラリー】今だからこそ“大人のMTセダン”に注目!!(12枚)画像ギャラリー












コメント
コメントの使い方