■ドライビングポジションも大切!
ドライビングポジション(以下 ドラポジ)の決め方は、まず最初にブレーキを踏み込み、シートスライドで膝の角度が110〜130度ぐらいになるように合わせる。ブレーキの踏み方は、かかとをブレーキとアクセルの間くらいに置き、かかとを支点にして左右に振って踏み分ける。この癖をつけることで高齢車になっても踏み違えを予防できる。
なお、マツダ車はオルガン式のアクセルペダルにしていて、踏み違えにくい。それに、ドラポジにこだわってセットしていることも特徴だ。
次に背もたれに背中、肩を付けた状態からステアリングの上部に両手を真っ直ぐに伸ばす。この時グーを握った手首がステアリングの上にくるように調整する。体の小さい人はドアミラーの位置が近すぎて視界から外れることのないようにテレスコピック&チルトを調整しよう。
ステアリングが遠すぎるのも問題だが、近くてドアミラーの視認性が悪いポジションになる場合は、多少遠くなっても見える距離に合わせることを優先したい。
■駐車時に上手く運転するには?
駐車場での車庫入れが苦手な人、多いですよね。ここでも周囲がしっかりと見えていることが大切。そのため駐車場に入ったらシートリフターを上げて視線を高くしよう。
最近はリアビューモニターや車両位置を俯瞰でモニターに映し出してくれる便利機能もあり、もちろんこれらに頼るのもいいが、小さな子どもなどは死角に入りやすいのでミラーや目視での確認も必要。
そのため運転席と反対側のドアミラーはやや下向きに調整する。こうすることで助手席側のクリアランスを正確につかみ取れる。それと、運転席側の窓を開け顔を出して後方を確認しながらバックする。この時はステアリングの真上を片手で持ち、細かな修正を加えるようにする。
また後進時は基本的にクリープ状態でブレーキを調整しながらゆっくり動かす。アクセルを踏み込んで後進速度を上げないように。後方視界は前方よりも極端に悪いので、異変に気づきにくいのだ。そのためにもクリープ後進を心がけたい。
■高速道路での上手い運転とは?
高速道路でも一般道と同じように周囲の状況をしっかりと認識しておくことが重要なのは言うまでもない。
そのためにドアミラーは一般道の時よりもやや外向けにして、斜め後方から追い越される車両に気づきやすいようにする。ルームミラーでも視認できる後側方のクルマもあるが、見落としてしまっている時のためにもドアミラーで確認しやすいようにする。とにかく斜め後方にクルマがいないことを確信してから車線変更を行うこと。
車線変更は、高速道路でも一般道と同様に3秒以上前から方向指示器を出して後続車に知らせておこう。
それにこれも一般道と同じになるが、交通の流れに乗って車線内の真ん中を走ることが基本。最近ではACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)やレーンキープアシストなどの運転支援機能を装備したクルマもあるので、搭載車はこれらの機能は活用したい。そのほうが疲労を抑えることができ、安全に移動することができるからだ。
そして、いつまでも追い越し車線を走らないこと。これは違反だ。キープレフトで、追い越しが終わったら速やかに走行レーンに戻ろう。3車線以上ある道路の場合、それぞれのレーンの速度に合わせて走ること。そして交通の流れを乱さないよう全体の速度に溶け込むように調整することが重要だ。
それに前車との車間距離を詰めすぎない。ただ、これは当たり前だね。
また、雨天時は必ずライトを点灯し、速度に気をつけて肩に力が入りすぎないようにステアリングを持つ。力が入るとスムーズなステアリング操作ができなくなるためだ。
さらに、雨量が多い時はトラックのほうがスピードを出しやすいということを知っておきたい。トラックは重量があるので雨天時には軽い乗用車よりもタイヤがグリップするのだ。だから速く走るトラックもあるが、そういったトラックに追い越されたからといって焦ってはいけない。
最近のクルマはデイタイムランニングライトが付いているクルマが増えたが、付いていないクルマの場合はライトを点灯することをお薦めする。昼間や晴天時でも自車の存在を他車に伝えることになり、安全につながるからだ。
そのいっぽうで、夜間の高速走行ではメーターパネルやナビなど、ディスプレイの照明を暗くしよう。室内を暗くすることで瞳の瞳孔が開き気味になり、暗い夜間での視界が見やすくなるのだ。
また、高速道路では渋滞の最後尾になることも多い。その時、前方に渋滞を確認したらハザードを点灯して後続に知らせるのも大切。同時にアクセルをオフにして惰性で減速したうえで、ブレーキをかけて後続車を自車に近づける。後続車との距離をあけて渋滞末尾で停車すると、後続車が気づかず追突される場合があるためだ。
なお、高速道路を走る時のドライビングポジションは一般道に準ずるものだが、ボクは若干ステアリングとの位置を遠くしてもいいと考えている。同じ姿勢でステア操作も少ないから、ステアリングが近すぎると肘が曲がって窮屈になって疲れやすくなり、車線変更などではステアリングの操作が速くなりすぎてしまいがちだからだ。若干遠目にすることで、ステアリング操作そのものに落ち着きが生まれるのだ。
◎高速道路でも周囲の状況を把握することが大切。そしてライト点灯も薦めたい
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