1回車検に不合格になっても15日間有効の車検証を発行してくれる
車検は有効期限の1ヵ月前から継続検査を受けることができるが、もし検査を受けるのが期限ギリギリになって、軽微な不具合で不合格になったとしても救済措置もある。まず検査当日中であれば2回までは無料で再検査を受けることが可能だ。
そして、なかなか親切だなと思ったのは、再車検では特定部分だけの検査を受け直せばいいというだけでなく、検査日から15日間の猶予で有効期限を延長してくれる限定車検証を発行してもらえること。
本来、期限切れとなったら仮ナンバーを取得して整備や再車検を受けに行かなければならないことを考えると、これは手間が減って助かる制度だ。
ユーザー車検のデメリットとは?
ではユーザー車検のデメリットは何だろうか。車検に合格/不合格するも、その後のクルマに起こる不具合やトラブルなども、すべて自己責任である、ということだ。
最近のクルマはなかなか壊れなくなったとは言っても、古くなれば摩耗消耗し、寿命を迎える部品が出てくる。
ブレーキパッドが摩耗限界であることを知らせるウエアインジケーターには、金属片がローターと接触することで音で知らせる機械式と呼ばれるタイプがあるが、走行中にこの音を響かせているクルマも見かける。
補機類を駆動するファンベルトやベルトの張力を調整するテンショナーの働きが弱まって、加速時に高いノイズを響かせているクルマも見かける。
これらはユーザー車検やユーザー代行車検で車検を取得し、点検整備を怠って乗りっ放しになっている場合に起こりやすい不具合だ。
ユーザー車検はクルマのオーナーに認められた権利の一つでもある。ハイブリッド車やEVでも検査内容はほとんど変わらないし、申請書類の作成や検査を受けることは難しくない。機会があれば初心者にもお勧めしたいものだ。
そのまま放っておけば、さらにダメージは広がって、高額な修理費用が必要になったりするケースもある。
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