手強いから楽しい!! おじさん脳をくすぐる“修行系”中古車セレクション

少々古いけど乗ってみたいクルマ

●マツダ RX-7(3代目)

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3代目マツダ RX-7。当初はマツダの別販売チャンネルであるアンフィニ店の扱いだったため、アンフィニ RX-7と呼称された。1997年にマツダ RX-7に変更

 ロータリーエンジンを積んだスポーツカーの代表的モデルがRX-7シリーズで、その最終作となる3代目FD3S型はRX-7の完成型とも称される。

 2ローター仕様の13B型ロータリーエンジンをフロントタイヤ後方に搭載することで前後重量配分50:50を達成し、これに空力性能にも優れた流麗なボディが組み合わされる。

 ターボチャージャーで武装したロータリーエンジンは後期型で280psを叩き出し、軽量な車体で暴力的な加速力を発揮した。

 FD3S型RX-7は正真正銘のスポーツカーだったが、このクルマの性能をフルに引き出すにはハイレベルの運転テクニックが要求された。

 さすがに2002年に生産終了になったモデルだけに中古車も少なくなっていて、状態の良い個体は1300万円以上の価格がついているケースもある。

 そういう意味では入手困難なクルマではあるが、それがさらにFD3S型RX-7の価値を高めている。

●日産 シルビア(6&7代目)

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日産 S15型シルビア。前作の反省により、ボディサイズが縮小されて5ナンバーモデルに戻っている。評価は高かったが、これが最後のシルビアになった

 バブル景気華やかなりし頃にはデートカーとしてもてはやされた日産製スポーティクーペのシルビア。

 この時代に人気を集めたシルビアは通算5代目のS13型だが、今回とり上げたいのは6代目のS14型と7代目のS15型だ。

 S14型シルビアはバブル景気終了後の1993年にデビューしたが、開発時期がバブル景気時代と重なっていることもあり、先代よりも大きく豪華なモデルになった。

 ボディのデザインには賛否両論があり、後期型では大胆なフェイスリフトが実施されているものの“中身”はパワフルなエンジンを搭載する無骨なモデルで、乗りこなすには高い操縦技術が必要だった。

 そしてシルビアの最終モデルとなるS15型は1999年に発売されている。

 前モデルでの不評を踏まえて5ナンバーに回帰したS15型は、コンパクトなボディを生かしたクイックなハンドリング特性を発揮し、純粋に運転を楽しむことができた。

 現在、S14型シルビアの中古平均価格は約270万円、S15型は平均価格約340万円で取り引きされている。

このじゃじゃ馬を乗りこなせるか?

●三菱自動車 ギャランVR-4(6代目)

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1987年登場の三菱自動車 ギャランVR-4。この当時の三菱自動車のフラッグシップモデルであり、4バルブ、4WD、4WS、4IS、4ABSなどのハイテクを満載

 三菱自動車が販売していた4ドアセダンのギャランは、1969~2013年という長い歴史を持っていた。

 そのなかでも、6代目ギャラン(1987~1992年)のトップグレード・VR-4は、じゃじゃ馬と呼ばれるにふさわしいクルマだった。

 当時の直4最強パワーユニットのひとつだった4G63型ターボエンジンを搭載し、ACTIVE FOURと称する電子制御式フルタイム4WDや4WSなどのハイテク機構を組み合わせたVR-4は、三菱自動車のフラッグシップモデルとして君臨した。

 だが、この時代のハイテク装備はまだまだ発展途上にあり、ギャランVR-4は想像以上にピーキーなクルマに仕上がってしまった。

 特にパワーに対してブレーキがイマイチで、ドライバーは恐怖を感じつつコーナーに飛び込んでいったという。

 そんなクルマを操っていれば、自然に運転技術も向上したのは間違いない。

 なお、6代目ギャランVR-4の中古車流通量は、ゼロではないもののきわめて少ない。

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