クルマの運転がうまいという評価はドライバーにとって勲章のひとつ。しかし、いきなり運転上手になるわけはなく、練習が必要なのは当然。今回は、中古で入手できるモデルのなかから、ドライバーを鍛えて運転も楽しいクルマをピックアップしてみた!
文:長谷川 敦/写真:トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、CarWp.com
【画像ギャラリー】腕が試される!? だから脳トレにもなる!?(15枚)画像ギャラリーどんなクルマが運転技術を磨くのか?
現代のクルマには、安全運転機能をはじめとするさまざまなドライバーアシストが搭載されている。
もちろん、こうした機能は交通安全向上に大きく寄与するものであり、装備するかしないかでいえば装備したほうがいいのは自明の理。
しかし、基本的な運転テクニックを鍛えるだけなら、電子的なアシストをあまり装備していないシンプルなクルマに分がある。
また、操作に対する応答が速いスポーティなクルマを乗りこなすためにはそれ相応のテクニックが要求されるので、日常的に運転しているだけでも技術の向上につながる。
そしてなにより、そうしたクルマを手懐けること自体も楽しいのは間違いない。
ということで、今回は現在でも中古車で流通しているモデルで、一筋縄ではいかない、でも運転が楽しくテクニック向上にもなるクルマを見ていきたい。
タマ数の多さも魅力のクルマたち
●ホンダ S2000
ホンダが1999~2009年に販売していた2シーターのオープンスポーツカーがS2000。
パワフルな直4DOHC VTECエンジンをフロントアクスルの後方に搭載し、なによりもそのエンジンの高回転特性に注目が集まった。
実際、許容最高回転数は9000rpmと市販車では異例に高く、低回転の高トルクと高回転の伸びを両立させるVTECにより、ドライバーは胸のすく加速と高速性能を存分に味わえた。
注目はエンジンだけでなく、クイックなハンドリング特性もS2000の持ち味だった。
前後重量配分50:50を実現したフロントミドシップレイアウトと、硬めのサスペンションセッティングがもたらす動きはシャープすぎるほどで、ドライバーを選ぶクルマともいわれた。
人気車種だったS2000は中古車の流通量も多く、現在の平均価格は435万円と、新車価格を上回っているが、それだけの価値はあるクルマでもある。
●トヨタ MR-S
MR-Sはトヨタが造ったミドシップスポーツカーで、ホンダ S2000と同年の1999年にデビューした。
かつて販売されていたトヨタ MR2の事実上の後継車種であり、FFモデルからコンポーネンツを流用することでコストダウンも実現している。
ハンドリング特性は、先代のMR2に比べるとピーキーさが薄れて扱いやすくなっているとはいわれるものの、そこはやはりエンジンを後輪の前に搭載するミドシップスポーツ、一般のクルマよりもはるかにクイックな反応を見せる。
2002年のマイナーチェンジでは前期モデルの5速から6速仕様(マニュアル、ATとも)に変更され、よりスポーティな味つけになった。
MR-Sは2007年に1代限りの製造販売を終えているが、現在の中古車市場にはそれなりの流通量もあって、平均価格は約124万円と手の届きやすいレベルといえる。


















コメント
コメントの使い方どれも今となっては贅沢な選択肢ですね。こうなる前なら乗った事あるのがチラホラあります。
エスニは理想を小型ボディに詰め込んだ為に運転姿勢が厳しく、細見だった私でもどうしても窮屈で慣れず、攻められなかった。
FDはhot-Vとか某ビデオメディアでは遅いと評されてた前期~中期型が、実測は低い適度な馬力を回して絞り出す楽しみを味わいつつ、ハンドリングのキレとのバランスが取れてて好きでした