とにかくデカい!! 運転は大変だが、そのぶん「別格の広さ」が
そんなシエナが、日本に逆輸入されるとしたら、日本のミニバンユーザーにどのような変化をもたらすのか。米国市場の事情に合わせて開発されているシエナは、日本市場には適さないポイントは少なくありません。全方位カメラが備わっているとはいえ、全長5m超、全幅2m弱の大きなミニバンを取り回しするのは簡単ではなく、立体駐車場や住宅街の狭路では慎重な操作が求められます。インテリアの雰囲気も、「高級志向」のアルファードとは異なり、あくまでファミリーミニバンらしい実用的なテイストが中心です。
ただそのぶん、広い車幅というメリットを活かした「乗員の快適性」は圧倒的。国産ミニバンとは比較にならない横方向のゆとりがあり、2列目も3列目もまさに「別格」の広さ。ドライバーが運転を引き受け、大きなシートに身を預けて移動する時間は、日本車ではなかなか得られない体験でしょう。現在の国内ラージミニバン市場はアルファード/ヴェルファイアに一極集中していますが、そこへ「北米仕様」という異文化な魅力を持つシエナが加われば、市場に確実な刺激をもたらすことになるはずです。
ラージミニバンの価値観をもう一段広げてくれる、新しい風になる!!
シエナは、広大な車幅が生む圧倒的な居住性、米国的なラフ&リラックスの世界観を備えた、独自の魅力を持つミニバンです。日本での使い勝手に課題はありますが、その個性が刺さるユーザーにとっては、唯一無二の選択肢となり得るでしょう。ファミリー層だけでなく、ゆとりある移動空間を求める新しいユーザー層にも、しっかりと応える存在となるはずです。
日本にもしシエナがやってくるなら、それは単なるエスティマの代替ではなく、ラージミニバンの価値観をもう一段広げてくれる、新しい風です。トヨタには、ぜひその扉を開けてほしいと思います。シエナ、日本市場で待ってるぞ!!
【画像ギャラリー】現代版エスティマ!! 逆輸入構想で日本導入が現実味を帯びてきた、米国トヨタのミニバン「シエナ」(15枚)画像ギャラリー
















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