寒さも和らぎ、愛車のメンテナンスにふさわしい季節。「減ったウォッシャー液でも足しておくか」と安易に考えるのは禁物だ。実はタイプの異なる液剤を混ぜると、化学反応でノズルが詰まる致命的なトラブルを招く恐れがある。春のドライブを台無しにしないための正しい補充術を伝授しよう!
文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobestock(トビラ写真=Milan@Adobestock)
【画像ギャラリー】ウォッシャー液はエンジンルームのここに入れろ!(3枚)画像ギャラリー混ぜるとドロドロ!? 冬の「不凍」と春の「撥水」の危険な関係
冬の間、スキー場へのドライブや早朝の凍結対策でお世話になった「不凍タイプ」のウォッシャー液。これには氷点下でも凍らないようメタノールなどのアルコール成分が高濃度で含まれている。
一方で、これからの梅雨やゲリラ豪雨に備えて人気なのが、シリコンやフッ素系樹脂を配合した「撥水タイプ」だ。実はこの両者、相性が悪い。
成分が異なるこれらの液剤をタンク内で混ぜてしまうと、化学反応によって白濁したり、最悪の場合はゼリー状の物質が生成される「ゲル化」現象が起きるのだ。
こうなると大変である。ドロドロになった液体が細い管や噴射ノズルに詰まり、レバーを引いても「ウーン」というモーター音ばかりで液が一切出なくなる。ノズルが詰まるだけならまだしも、無理に噴射を繰り返せばポンプの故障を招き、手痛い出費を強いられる可能性もある。
正しい切り替えは「出し切る・洗う・入れる」の3ステップ
せっかくのメンテでクルマを壊しては元も子もない。タイプが違うウォッシャー液に切り替える際は、手間を惜しまず「リセット」の工程を挟むのが鉄則だ。
まずは、タンクに残っている古い液剤をすべて使い切ろう。このとき、連続して噴射し続けるとポンプに熱を持ってしまうため、10秒程度出したら休ませるというリズムで行うのがクルマへの優しさだ。
タンクが空になったら、次にコップ一杯程度の「真水」を入れて再び噴射する。これにより、タンクの底や配管内に残った古い成分をしっかりと洗い流すことができる。この「すすぎ」の一手間が、トラブルを未然に防ぐ最大のポイントとなる。
配管まで真水に入れ替わったことを確認してから、ようやく新しい撥水タイプの液剤を投入しよう。もし、すでに混ぜてしまってノズルが詰まりかけているなら、早急にディーラーや整備工場に相談することをおすすめする。
視界の確保は安全運転の基本中の基本。春の心地よいドライブを楽しむためにも、ウォッシャー液という「地味だが重要な消耗品」の扱いには、ぜひとも細心の注意を払ってほしい。
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