ボディの洗車&コーティング
洗車というのはクルマの汚れを洗い落とす作業だが、日常の洗車は単に洗って拭き上げるくらいのもの。だが連休で時間があるなら、塗装面の保護までを含めた完璧な洗車を施してやろう。
まずはボディの汚れを洗って落とす。カーシャンプーをバケツに入れてホースの水を勢いよく注いで泡立て、泡をメインにスポンジにとって、水で濡らしたボディを優しく洗ってやろう。
水アカ取りシャンプーなど、そのまま原液をスポンジにとってボディをこする使い方のシャンプーもあるが、水アカはシャンプー後の行程でキッチリ落とした方がいいので、シンプルなカーシャンプーがお薦めだ。
ボディの上から洗って、シャンプーが乾かないように何度か部分的に流しながら洗ってやる。拭きあげはセームタオルで全体を、細かいところはマイクロファイバーのタオルで丁寧に行う。
なおコイン洗車場などを利用する場合は新型コロナウイルス感染防止のため、両隣の利用者との距離を保つように気を付けよう。
ワックスやコーティングを施すなら、塗装面に付着した汚れや異物を取り除かなければキレイに仕上がらないし、保護効果も完全とは言えない。よってシャンプー後に作業するのは、ボディについた異物の除去だ。
鉄道のレール付近や建築現場などの溶接作業周辺などを通ると、ボディには鉄粉が付着する。また住宅の外壁塗装などを行なっていると、塗料がボディ表面についてザラついてしまうこともある。
こうした異物は、粘土クリーナーや専用のケミカル剤を使って落としてやる。指で触ってザラザラしている塗装面も、粘土クリーナーを使って異物を除去するとツルツルになる。
さらに水アカや磨きキズなどの微細なキズは、水アカ落としやラビングコンパウンドなどで塗装面を磨くことで落とす。これにより、濃色車はボディカラーが濃くなったと感じるほど平滑になり、塗装面の印象が変わる。
そうしてキッチリと下地を仕上げてから、ワックスやコーティングなどで塗装を保護してやるのだ。コーティングは作業がカンタンで長期的な保護効果を発揮するが、価格は高めで被膜が薄いので光沢はそれなり。
ワックスは塗って拭き取りが結構な労働(下地作りも同様だが)だが、被膜は厚く高い光沢が得られるが、耐久性は1~2ヵ月といったところ。どちらを選ぶかは、好みや目的で決めていい。
なお、ワックスとコーティングの両方を施したがる磨きマニアもいるが、その場合はコーティングをして、その被膜が硬化した後にワックスをかけるようにすること。
ワックスをかけてからコーティングする洗車好きもいるが、柔らかいワックス(しかも油膜)の上にコーティングを施すのは、ほとんど意味のない行為。
コーティングの硬化を長持ちさせて、さらに深みのある艶を出したいなら、コーティング層の上にワックスをかけるべきなのだ。
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