2007年販売開始。2026年で登場から20年目に入った三菱 デリカD:5。「悪路走破性が高いミニバン」という唯一無二の個性は「20年」という時間を感じさせないほど新鮮さを保ち続けている。改良&進化を重ねたデリカD:5の歴史を辿る。
※本稿は2026年2月のものです
文:ベストカー編集部/写真:三菱、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年3月26日号
素性の良さを活かしてコンセプト不変のまま進化
三菱が「コンセプトD:5」を出展したのは、東京モーターショー2005。デリカスターワゴン、デリカスペースギアなどデリカの血脈を継承しつつ、さらにオフロード性能を高めた多人数ミニバンを具現化したコンセプトモデルだった。これがデリカD:5の源流で、それから2年後に市販化。
ミニバンながら最低地上高185mm確保できているのはアウトランダーと共用の乗用車用GSプラットフォームを採用しているからで、SUV並みの走破性と言われるゆえんだ。
リブボーンフレームと呼ばれる哺乳類の肋骨のような形状の骨格構造は高剛性で、非常に高性能。このプラットフォームの素性が素晴らしいため、フルモデルチェンジの必要がなかったともいえる。
それを証拠にフルモデルチェンジに匹敵する改良が施された2019年2月のウルトラビッグマイナーチェンジでも、剛性面や衝突安全性能などをアップデートはさせているが、基本骨格に変化はなし。
この高剛性モノコックのおかげで、進化を続けながらもミニバンとSUVのクロスオーバーというベクトルが変わることなく、デリカD:5の安心感、不変の魅力につながっているのだ。
エンジン&駆動系が著しく進化
デビュー時は2.4L、直4 DOHC(4B12型)ガソリンエンジンしか設定されていなかったD:5。その後、2WD用に2L、直4(4B11型)を追加したが、すぐに4J11型(2L)に変更。これは燃費性能の向上を追求した結果だ。エコカー減税の対象となるべく開発費をかけた。
そして2012年12月にミニバン初のクリーンディーゼルが追加。ビッグトルクにより運転はイージー&快適となり、待ってましたとばかりに販売激増。
2019年2月、このクリーンディーゼルは型式こそ4N11で同じだが、エンジンパーツの約50%を新設計して登場。尿素SCRシステムも採用した。現在はディーゼル+4WDのみの設定と割り切った。
エンジン本体だけでなく、制御プログラム、トランスミッションまで頻繁に手を入れているのが素晴らしい。
【画像ギャラリー】ミニバンなのにゴツすぎない!? 存在感バグってる!! デリカD:5の外装デザイン&ダイナミックシールドを徹底チェック(28枚)画像ギャラリー唯一無二の個性的なデザイン
街なかで初期型の顔を見ると無性に欲しくならないだろうか? 初期型の顔は今も一定数のフォロワーがいる。味なら初期型だろう。
逆にダイナミックシールドを採用した2019年2月以降のモデルは、威圧的なまでの存在感を誇る。電気シェーバーと揶揄されようが、アル/ヴェルでさえかすむその存在感は衰え知らず。最新モデルはグリルが高質になって魅力アップ。
エクステリアに隠れてあまり話題にならないが、内装デザインの変化が強烈でモデルチェンジレベル。インパネデザインの変更、素材などの見直しで質感が明らかに高くなっているのだ。オーナーが喜ぶのも頷ける。































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