現行トヨタ クラウン セダンは「ニューフォーマルセダン」を掲げる1台だが、気になるのは後席の実力だ。ショーファーカーとして本当に通用するのか。しかも比較相手は“後席王者”アルファード。現行モデル同士で見比べると、クラウン セダンの強みと限界がかなりはっきり見えてきた!
文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ
【画像ギャラリー】ここまで来たか……トヨタの“おもてなし”本気すぎ!! クラウン セダンの後席快適装備&操作系ディテールを見る(28枚)画像ギャラリークラウン セダンの後席は、想像以上に“本気”だ
まず言っておきたいのは、現行クラウン セダンの後席は見た目だけの豪華仕様ではないということだ。トヨタは室内空間で「ゲストを心から安らぎで満たす」「おもてなしの心」を明確に打ち出しており、実際に後席まわりの装備もかなり濃い。
後席にはリアパワーシートを採用し、40/20/40分割でリクライニングが可能。さらに後左右席にはリフレッシュシート、シートヒーター、シートベンチレーションを備え、リアアームレスト内蔵のリアマルチオペレーションパネルでオーディオ、エアコン、シート機能、リラクゼーション機能、サンシェードまで操作できる。電動式リアサンシェード&手動式リアドアサンシェード、後左右席フットレスト、降車時リクライニングサポート機能まで用意されるのだから、後席重視の本気度はかなり高い。
しかも快適性の演出が細かい。3席独立温度コントロールフルオートエアコンにはオールオート機能とS-FLOWを採用し、後席でも好みの温度設定ができる。助手席肩口パワーシートスイッチで助手席を前に出して後左席の足元空間を広げられるのも、ショーファーカー文脈では見逃せないポイントだ。
トヨタプレミアムサウンドシステムは14スピーカー仕様で、静かな室内と合わせて移動時間そのものの質を引き上げてくる。クラウン セダンは730万円のハイブリッド車と830万円の燃料電池車を用意するが、その価格に見合う後席装備は確かに積んでいる。
ただし“アルファード級”かと聞かれたら、答えは少し変わる
とはいえ、アルファード級の満足感か!? と問われると、ここは少し冷静に見たい。現行アルファードはそもそも「考え抜かれた、おもてなし装備」を大きな柱にしており、後席体験の作り込みが別方向に深いのだ。
Zにはエグゼクティブパワーシートを備え、最大530mmの前後スライド、前後席間距離1,315mm、快適温熱シート+ベンチレーションシート、オットマンやサイドテーブルまで備わる。さらにExecutive Loungeになると、パワーロングスライド、パワーオットマン、リフレッシュシート、5.5インチの脱着式リヤマルチオペレーションパネル、Smart Comfortまで与えられる。後席を主役にした設計思想の濃さは、やはりアルファードが一枚上だ。
つまり結論はこうだ。現行クラウン セダンはショーファーカーとして十分通用する。静粛性、上質感、後席装備の充実ぶりは本物で、フォーマルな送迎や役員車的な使い方とも相性がいい。一方で、乗降性のよさ、圧倒的な頭上空間、2列目そのものを特等席として仕立てた満足感まで求めるなら、アルファードの牙城はまだ高い。
クラウン セダンは“正統派の高級セダンとして後席がかなり優秀”な1台であり、“ミニバン的なおもてなしの王者”とは少し違う。そこを理解して選べば、このクルマの魅力はかなり深いといえるだろう。
【画像ギャラリー】ここまで来たか……トヨタの“おもてなし”本気すぎ!! クラウン セダンの後席快適装備&操作系ディテールを見る(28枚)画像ギャラリー































コメント
コメントの使い方