国産乗用車初の280psオーバーでその名を歴史に刻んだ4代目レジェンド
先述のフェアレディZの登場によって、1989年から長らく続いていた“280馬力規制”が撤廃されたのは2004年6月。
そして、同じ年の10月に日本で初めて280psを超えるエンジンを搭載したモデルが登場した。それが4代目のレジェンドだ。
「独自の存在感」、「胸のすく走り」、「高い機動性」をキーワードにあらゆる走行状態において乗る人に「上質」「快適」「安心」を提供し、「New Driving Experience=新次元のドライビング体験」をもたらすことを目指して開発された4代目レジェンド。
そのV型3.5リッター6気筒SOHCエンジンは300psの最高出力と36.0kgf・mの最大トルクを誇り、ホンダ独創のVTEC機構を核に吸・排気効率を徹底して高めるとともに高圧縮比化することで低回転域から高回転域まで全域にわたって強力なトルクを発生した。
また、共鳴過給と慣性過給をそれぞれ効果的に利用できる可変吸気システムや、床下キャタライザーの直後から2本のパイプにわかれるフルデュアルエキゾーストシステムの採用などによって、さらなる出力の向上も図られた。
さらに、補機類の工夫やアルミ材の採用などによる徹底的な軽量・コンパクト化も運動性能のさらなる向上に大きく貢献し、よりホンダらしいエンジンに仕上げられていた。
その一方で、直下型キャタライザーそれぞれにリニアA/Fセンサーや02(オーツー)センサーを配置して空燃比を細かく制御するとともに、高霧化インジェクターを採用したうえできめ細かな制御を行い、より完全に近い燃焼を実現して燃焼ガスそのものをクリーン化。
その結果、国土交通省の「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」認定を取得するクリーン性能も特徴のひとつであった。
最高出力64psに初めて到達した初代アルトワークスは610㎏の軽さも大きな武器に!
軽自動車で初めてターボエンジンを搭載したのはミニカ・エコノターボとミニカ・アミLターボで、そのエンジンのスペックは最高出力が39ps、最大トルクは5.5 kgf・mと控えめなものであった。
が、しかし……ここから始まったのが1980年代中頃にスズキ、ダイハツ、三菱自動車の3メーカーで繰り広げられた軽自動車のパワーウォーズだ。
クルマ好きにとってはワクワクが止まらなかった古き良き時代に登場した初代のアルトワークスは、走りに重きを置く男性ユーザーの獲得を目指したシリーズの最高峰モデルとして1987年2月にデビュー。
ボンネットフードにエアスクープを設けてスポーティさを強調した精悍なスタイルも魅力のひとつであったアルトワークス。その走りは、日本の軽自動車で初めて64psに到達した直列3気筒0.55リッター EPI DOHC 12バルブインタークーラーターボエンジンとビスカスカップリング方式のフルタイム4WDシステムの採用などで実に軽快であった。
初代アルトワークスではエンジンだけでなく、他にも特筆すべきポイントがあった。それは車両重量。なんと、610kgという驚異的な軽さを誇っていたのだ。
それゆえに、パワーウエイトレシオは9.531kg/psと歴代の軽自動車ではナンバーワン。
2021年に生産終了となったアルトワークス(2WD 5MT)の最終モデルが10.469kg/ps、コペン(5MT)が13.281kg/ps、N-ONE RS(6MT)が13.125kg/psであることを考えると、軽さを大きな武器にして抜群の運動性能を誇った初代アルトワークスのパワーウエイトレシオがいかに突出しているかが理解できるだろう。
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