適切な車間距離とACCの有効活用を!
渋滞中は適切な車間距離をとることも重要だ。渋滞中は、割り込まれないようにと車間距離を詰めがちになるドライバーもいるが前走するクルマとの車間距離が短すぎるのは、トラブルや接触事故の原因となるばかりでなく、渋滞のさらなる悪化につながってしまう可能性がある。
特に低速で動き続けるような渋滞では、クルマ1台分、4~5mの車間距離を保つことで、前走車のちょっとした車速変化を車間距離が吸収してくれるために、後続のクルマに伝わりにくくなる。
上り坂やトンネルで前走車の速度が低下しても、車間距離をキチンと保持していれば、前走車よりも速度を落とさず、車間距離を一時的に縮めることで通過することができるのである。
ところが車間距離が短いと、「前走車の車速が低下したらまったく同じ分だけ減速する」、なんて芸当は一般のドライバーにはとても無理だから、前走車よりさらに少し車速が落ちる。それを繰り返していくと最後にはノロノロ走行の渋滞になってしまうのだ。
その証拠に東京大学先端科学技術センターの西成活裕教授の研究室はJAF、警察庁が2009年に渋滞を解消させる実証実験を行った。これはクルマ8台を使い、中央高速の渋滞の名所である小仏トンネルの渋滞で行われた。
渋滞箇所を通過する際に車間距離を広く取り、渋滞の最後尾に追いつかないように速度を落として2車線を4台ずつ走行させた結果、後ろに行くほど速度が上昇し、実験車両が通過した後にやってきた車両は渋滞前と同じ80km/hで通過できた。つまり見事に渋滞を吸収して解消させたのである。
ただし、車間距離の空けすぎもよくない。JAFによると、車間を空けすぎていると、そのクルマの後続が車間を詰める傾向があり、新たな渋滞の原因となるとのこと。ACC全車速域クルーズコントロールが搭載されているクルマの場合、車間を空けすぎないように設定しよう。
ACC全車速域クルーズコントロールは、先行車との速度差や車間距離を自動で制御し、サグ部(上り坂)や渋滞時の急な加減速を抑え、一定間隔を保つことで後ろのクルマが連鎖的にブレーキを踏む「ブレーキの波」が緩和され、渋滞の発生・拡大を抑制する効果があるとされているのだ。
加えて合流部では、皆が先を焦って車間距離を詰めてしまうことで、合流時にはギリギリの車間距離で隣のクルマとの鍔迫り合いのように間隔を見極めながら合流するため速度が低下して渋滞してしまうのだ。合流部分ではなかなか行きづらいかもしれないが先端部に行って1台ずつファスナー合流すれば渋滞が解消される。
【画像ギャラリー】大渋滞時、追い越し車線と走行車線どちらを走ったほうが早い?(5枚)画像ギャラリー






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