各車それぞれの個性がぶつかり合う!
今回の試乗では、トヨタ初搭載となったソフトウェアプラットフォーム、Arene(アリーン)がもたらした成果をしっかりと感じ取る場面はなかったが、代わりにライバルモデルとの違いは仔細にわたって見ることができた。
直近でいえば、フォレスターはトヨタ由来のHEVシステムをアイデンティティであるシンメトリカルAWDと組み合わせて、魅力的なパッケージに仕立て上げている。
マツダはグローバル感のある車格ながらCX-60は多彩なパワートレーンが用意されるだけでなく、静的質感の面でも他銘柄とは一線を画するところにあるだろう。乗り味も直近の改変でかなりマイルドになった一方で、ワインディングの適性は相変わらず高い。
エクストレイルはe-4ORCEが最大の武器となるが、取材車のオーテックスポーツスペックはスポーティネスに特筆すべきところがある。
同質のパワートレーンを持つCR-Vのe:HEVは雪上試乗の経験にはなるが、物理的に接続された四駆の利を感じさせてくれつつも、快適性の面では間違いなくRAV4の好敵手となるはずだ。
そして年次的に不利なハリアーも、オンロードでは新型RAV4とタメを張るほど洗練されたマナーを備えている。
色眼鏡なく言えるのは、このカテゴリーがエンジニアリングも含め、各社のオリジナリティが相当高いレベルでぶつかり合う鉄火場になっているということだ。設計思想もモノの出来も本当に拮抗している。果たしてどれを選ぶのか、乗り比べては悩むその時間はさぞや楽しいものになるはずだ。
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