「キング・オブ・ハイソカーの壁は高かった」 日産・レパード
1980年代に巻き起こったハイソカーブーム。その火付け役となったのはご存じ初代ソアラだ。端正なルックスに高級感あふれる内装、先進装備の数々で瞬く間に人気となった。
そんなソアラを強く意識していたのがレパードである。
ソアラよりも半年近く先にデビューしていたレパードは、高級パーソナリティカー市場でライバルの後塵を拝していた。そこで、1986年にモデルチェンジした2代目では2ドアのみのラインナップに変更。ソアラにガチンコ勝負を挑んだのだ。
優美さやしなやかさを表現したというクーペボディは美しく、新開発の3リッターV6エンジンも搭載。資金の潤沢な時代ゆえ、世界初や日本初といった新技術も多数採用された。
ところが結果は惨敗。そこで、1988年のマイナーチェンジでは内外装を刷新し、3リッターV6ターボを新たに搭載。しかし、TVドラマ「あぶない刑事」に劇中車として使われた効果でそれなりの人気を獲得したものの、ソアラの牙城を崩すには遠く及ばなかったのだ。
そしてレパードは1992年にモデルチェンジするのだが、今度は4ドアのみのラインナップに変更し、「J.フェリー」のサブネームを付与。これには、北米インフィニティの新型車を日本に投入したからなどの事情があったが、この変わりように多くの人が困惑したことは明白だった。
ちなみに、あぶない刑事は今でも多くのファンに支持され、同様に2代目レパードも高人気を維持。むしろ、今のほうが当時よりも人気が高いのではないかと思わせるほど。なんとも皮肉な話だ。
「抜群のコスパだけど日本では不発に」 三菱自動車・ミラージュ
三菱初のFF車として1978年に誕生したミラージュ。5世代に渡って三菱の主力車種として活躍してきたが、2002年に生産中止となった。
そんなミラージュが復活したのは2012年のこと。「低燃費・低価格・コンパクト(扱いやすさ)」をキーワードに、先進国における環境対応車と新興国におけるエントリーカーというニーズを両立したグローバルカーに生まれ変わった。
国産コンパクトよりひと回り小さいボディは、親しみやすさを表現しつつ空力性能も追求。扱いやすいサイズながらエンジンルームを極力小さくしたことで、居住空間を最大限に確保した高効率パッケージングを実現できた。
国内仕様のパワートレインは1リッター直3とCVTの組み合わせでスタート。アイドリングストップシステム装着車はJC08モード燃費27.2km/Lを達成し、非装着車でも23.2km/Lを誇った。
そして圧巻なのが価格で、99.8〜128.8万円と超お手頃プライス。これは、タイ生産にして輸入したり、細かいコスト削減を積み重ねた結果だ。
また、海外生産となると品質が気になるが、これは通常の完成検査に加え、日本人の熟練検査員が出荷前にすべての品質を確認することで万全の品質管理を行っているという。
ただし、どうしても価格相応な部分が目立ってしまい、1.2リッター車を追加したり、内外装の刷新などで商品力を高めたが、最後まで強力なライバルに追いつくことができなかった。
とはいえ、海外での評価が高かったことを考えると日本のニーズに合わなかっただけで、クルマとしてのデキは決して悪くなかったのだ。
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