愛車売るなら数十万円差も!? 査定前に絶対やるべき「5つの約束」

愛車売るなら数十万円差も!? 査定前に絶対やるべき「5つの約束」

 愛車をリセールや下取りに出す際、少しでも高く引き取ってもらえるよう、洗車をして、車内もきれいにするという人は多いでしょう。査定士に好印象を与え、大切に乗ってきたことを伝えるための大切なステップであり、基本中の基本です。

 しかしながら、見た目を整えるだけで満足してはいけません。同じクルマでも、ちょっとした工夫で数万円、時には数十万円の差がつくのが中古車買取の世界。査定額を納得のいくものにするために、ぜひ押さえておきたい「5つの約束」をご紹介します。

文:吉川賢一/アイキャッチ画像:Adobe Stock_Peak River/写真:Adobe Stock、写真AC

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「綺麗にする」は最低条件

 クルマの査定において、洗車や車内清掃、純正パーツへの復元をしておくことは、「このオーナーはクルマを丁寧に扱ってきた」という信頼につながる重要な要素です。清潔な状態であれば、査定士も細かいチェックをスムーズに進めることができ、前向きな商談の土台が整います。

 しかしながら、査定額のベースとなるのは、業者間で共有されているリアルタイムのオークションデータであり、車種やグレード、年式、走行距離、装備品などから「相場」はすでに決まっています。査定時に引き出すべきはその相場の「上限」ですが、簡単な清掃をしただけでは上限を引き出すことは難しいものです。

 ただ、以下の5つの対策をしっかり行うことで、その相場の上限を引き出せる可能性は高まります。

見た目を整えるだけでは査定額は大きく変わらない。「交渉の土俵づくり」も意識して(PHOTO:Adobe Stock_ dimlight)
見た目を整えるだけでは査定額は大きく変わらない。「交渉の土俵づくり」も意識して(PHOTO:Adobe Stock_ dimlight)

最優先は「競わせる環境」つくり。査定は必ず複数社で受ける

 相場上限を勝ち取るもっともシンプルで強力な方法は、複数業者による「同時査定」です。1社のみの査定では、業者側に高値を提示する動機は生まれませんし、相場を熟知している業者と個別に交渉しても勝ち目はありません。

 しかし、複数の査定士が同じ場で競合する状況をつくれば、業者側は「ここで決めなければ他社に流れる」というプレッシャーを感じるため、自然と限界に近い数字を出してくるようになります。なかには複数の査定会社と同時刻にアポを取り、同じ条件下で査定額を提示させる人もいます。

 ここで大切なのは、「今日、条件が合えば売却する」という意思を伝えることです。売る気があるのかないのかわからない相手に対して、業者が本気の価格を出すことはありません。「いまこの場で決まる案件」だと認識させることで、査定士から本音の回答を引き出すことができます。

 ※高値を引き出すために売却意思を示すことは大切ですが、契約書を確認しないまま即決するのは避けたいところ。キャンセル条件、入金日、車両引き渡しの時期、契約後の減額可否などは、必ず書面で確認しておきましょう。消費者庁も査定の場では契約しないよう、また契約書は事前によく確認するよう注意喚起しています。

中古自動車の購入・売却等トラブルにご注意ください!

複数社に同時に依頼することで査定が「競争」になる。この状況をつくれるかが最大の分岐点(PHOTO:Adobe Stock_yasuyasu99)
複数社に同時に依頼することで査定が「競争」になる。この状況をつくれるかが最大の分岐点(PHOTO:Adobe Stock_yasuyasu99)

相場と売却ラインを固める。「知らない人」ほど安く買われる現実

 事前準備も大切です。査定を受ける前に、まずは中古車販売サイトで自車と同条件の車両を検索し、自分のクルマのおおよその中古車市場価格を知っておきましょう。その販売価格から、業者の利益や整備費用、流通コストなどを指し引いた金額が、買取価格の上限目安。一般的には20万〜30万円程度、高額車であれば30-50万円程度の差が生じると考えておくと、現実的なラインが見えてきます。

 この調べた買取相場をもとに、「いくらなら手放すか」という自分なりの売却ラインを決めておきましょう。軸がないまま交渉に入ると、査定士のペースに引き込まれてしまいますが、しっかりとした根拠を持って交渉に臨むだけで、不利な契約を結ぶリスクを大幅に低減することができます。

自分のクルマの相場を知っておくのも重要な準備。相場に疎いと安く買叩かれてしまう(PHOTO:Adobe Stock_Peak River)
自分のクルマの相場を知っておくのも重要な準備。相場に疎いと安く買叩かれてしまう(PHOTO:Adobe Stock_Peak River)

次ページは : 査定士がチェックするのは「履歴」。書類の有無で評価がわかれる

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