トヨタ セリカ(1970年12月~1977年7月)→だるま
初代セリカは、1970年12月に登場。フォードマスタングなどの影響を受けた日本車としては初のスペシャルティカーで、エンジン、トランスミッション、インテリアなどを自由に選べるフルチョイスシステムの導入もマスタングにならっていた。
このセリカを正面から見たスタイルが、当時のクルマとしては「だるま」のように丸くふくよかなルックスであることが由来。またフロントバンパーがダルマの髭に見えるらしい。なお、初代コロナも丸みを帯びたエクステリアからダルマコロナと呼ばれていた。
発売当時からだるまと呼ばれていたわけではなく、1973年4月に追加されたセリカリフトバック(LB)と区別するためにこう呼ばれた。だるまは、3ドアハッチバックのリフトバックとは異なり、トランク付きの2ドアクーペなのだ。
ホンダ Z(1970年10月~1974年6月)→水中眼鏡
N360をベースにした2ドアクーペのスペシャリティカーとして1970年10月に登場。水中眼鏡とは、リアウインドウ周りに付けられた黒くて太い樹脂製の枠が、水中眼鏡(ゴーグル)のようにも見えるデザインであることに由来している。
1972年1月にはテールゲートが黒枠のダイナミックシリーズに対し、枠がボディ同色となるゴールデンシリーズが登場。こちらは水中眼鏡とは呼ばれなかった。
余談だが、現行のアルトのリアスタイルがホンダZのデザインをモチーフにした説、G・ジウジアーロがデザインしたVW ゴルフIという説があるが、後者が正解のようである。
ちなみに開発中止となった「ホンダ0(ゼロ)」シリーズのリアウインドウもよく似たデザイン。水中眼鏡と呼んでみたかった……。
2代目ホンダ CR-X(1987年9月~1992年3月)→ゴキブリ
最後に、不名誉な「ゴキブリ」というあだ名を付けられたクルマも紹介しておこう。1987年9月に発売されたサイバースポーツこと2代目CR-Xのブラックボディは、そのヌメっとした容姿からそう呼ばれてしまった。ゴキブリと呼んだのは目障りに感じていた愛知県豊田市周辺という説もある。
1989年9月に加わったB16A型1.6L直4・VTECはリッターあたり100psを達成。シビックとともにFF最速という呼び声が高く、後のタイプRへの布石となった素晴らしいクルマだった。たしかに家の中を速く走り回る姿に似てるって言われればそうかもしれない……。



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