梅雨が近づくと増えてくるのが、雨の日のヒヤリとする場面。視界不良や制動距離の増加、ガラスの曇りなど、雨天時の運転にはさまざまなリスクが潜んでいる。しかし、事前の準備次第でその危険性は大きく軽減できる! 今回は梅雨入り前に実践したい、愛車の安全性と快適性を高める3つの対策を紹介していこう!
文:佐々木 亘/画像:Adobe Stock(メイン画像=New Africa)
【画像ギャラリー】梅雨前に見ておきたい!! プロも実践する雨対策メンテの中身とは?(6枚)画像ギャラリー「見えない」にはガラスの撥水コーティングで対応
雨は運転中の視界を大きく奪うものだ。雨そのものが直接の原因というより、フロントウィンドウに水分が付着することで、油膜によるギラつきが生じ、危険の認知が遅れてしまうことが問題となる。
そこで梅雨前にぜひやっておきたいのが、油膜取りと撥水コーティングだ。ボディはワックスやコーティングで雨対策をしている人は多いが、フロント3面(フロントウィンドウとフロントドアガラス左右)まで撥水コートをしている人は意外と少ない。施工前と施工後では雨の日の視界のクリア感が雲泥の差なので、梅雨前の施工を強くおすすめする。
撥水コート剤には、塗り込むタイプ・スプレー式・ワイパー作動で自然に撥水するタイプなど様々ある。筆者のイチオシは、晴天時にきれいにしたガラスへじっくり施工する「塗り込むタイプ」だ。雨天時でも手軽に施工できる応急タイプもあるが、撥水効果の持ちや強さがまったく違う。雨粒がフロントガラスの上でしっかり水玉になるほどの撥水力を持つものを選んでほしい。
なお、ガラスコートは雪の季節にも重宝する。フロントガラスの凍りつき予防になるうえ、雪や氷も剥がしやすくなるのだ。
どれだけ効果の持続するコート剤でも、半年も経てば撥水効果は落ちてくる。5月と11月の年2回、油膜取りから撥水剤の塗布までをセットでやる「ガラスの大掃除」を定例行事にしてしまおう。これで梅雨も冬も、すっきりとした視界で運転に臨める。
「止まらない・曲がらない」にはタイヤの点検と選定
雨の日は制動距離が伸び、タイヤと路面のグリップ力が落ちるため、クルマが思い通りに曲がらなくなる。冬前のスタッドレスタイヤへの交換には熱心な人が多いが、梅雨前の夏タイヤ点検はどうだろうか。
「夏タイヤはどれも同じ」「安いもので十分」は大きな誤解だ。クルマはタイヤと路面が接するハガキ1枚分の面積×4輪分のグリップ力で、進み・曲がり・止まっている。タイヤの性能はそのままクルマの性能に直結すると思っていい。コスト優先で性能を妥協すると、高性能なクルマも本来の実力を発揮できなくなってしまう。
タイヤには「低燃費タイヤ等ラベリング制度」があり、転がり抵抗とウェットグリップ性能が等級分けされている。雨の日の走りに直結するウェットグリップ性能はa〜dの4段階で、最高等級がa。タイヤを選ぶ際はこのラベリングを必ず確認し、ウェットグリップaのものを選んでおけば雨対策はひとまず安心だ。
夏タイヤは「雨用タイヤ」と位置づけ、スタッドレスタイヤと同様の意識で性能と残り溝のチェックを欠かさないようにしよう。
【画像ギャラリー】梅雨前に見ておきたい!! プロも実践する雨対策メンテの中身とは?(6枚)画像ギャラリー








コメント
コメントの使い方