いまや世界最大規模の出展車両数となった北京モーターショー。2026年は1451台が出展、うち181台がワールドプレミア。世界中が中国を重要マーケットと捉えている証左だろう。その北京ショーに起きつつある「ある変化」とは?
※本稿は2026年5月のものです
文、写真:加藤ヒロト(中国車研究家)
初出:『ベストカー』2026年6月26日号
世界最大規模のモーターショーに成長
2026年の開催会場はホールを新設し、展示面積はこれまでの22万平方メートルから38万平方メートルへと拡張された。
ワールドプレミアも前回(2024年)から64台増えた181台と公表。中国勢による新ブランド設立や外国勢の中国専売車種の増加などが影響している印象だ。
特に外国勢の間では現地合弁相手の開発協力を仰ぐ「現地化」が盛んで、次々と新たなメーカーがこの手法を取り入れている。

日産も中国を主要市場のひとつと捉え、再建のために続々と新モデルを投入している。今回はテラノPHEVとアーバンSUVPHEVの2台をお披露目し、量産モデルを1年以内に発売するとした。
2026年4月に発売したNX8は、BEVとEREV(レンジエクステンダーEV)の2種類を設定していて、レベル2+のハンズオフ自動運転や快適な乗り心地を実現しながらも15.99万元(約370万円)からという安さで注目を浴びている。
中国勢の動向に変化が

中国勢各社のパワートレーン戦略においては変化の兆しが見られた。
中国では2026年からBEVの取得税が免税から減税(上限1.5万元)に改定されたりと、優遇政策が削減されつつある。いまだ残る航続距離への不安も相まって、再びHEVが注目されているのだ。
今回はジーリー(吉利汽車)やチェリー(奇瑞汽車)、長安汽車などが新HEVを発表していて、BEV技術をフィードバックした「BEVらしい走りのHEV」を売りにしている。
そのほかシャオミ SU7がヒットして以降、類似モデル(スポーツセダン)を手がけるメーカーは多い。
ファーウェイからは今回、上海汽車との共同ブランドSAIC(尚界)よりZ7が登場した。Z7ではシューティングブレークも用意しており、欧州市場も狙っていると見られる。29.99万元(約700万円)のトップグレードでは100kWhバッテリーに582hpのモーターを搭載と、スペックや価格もSU7に近い。

BYDは1ホール丸ごと使い、自社4ブランドのブースや技術展示を展開した。今回発表されたのは海洋シリーズ旗艦のセダンシール08とSUVシーライオン08、そして日本ではATTO3として知られる元PLUSの2代目モデルだ。
ほかにもデンツァ(騰勢)からは電動スーパーカーZ、そして方程豹からは電動スポーツセダンである方程Sなど、従来よりも趣味性の高いモデルが新登場した。
【画像ギャラリー】181台の世界初公開車から厳選!! 北京モーターショーの見どころ満載(14枚)画像ギャラリー















コメント
コメントの使い方