オーバーヒートしてしまったら?
どれだけ注意していても、猛暑や渋滞が重なるとオーバーヒートが発生することはある。その際は慌てず、次の手順で対応することが重要だ。
1:安全な場所に停車
まずは無理に走行を続けず、ハザードランプを点灯させて路肩や駐車スペースなど安全な場所へ停車する。走行を続けるとエンジン内部が破損し、高額修理につながる恐れがある。
2:ボンネットを開け、数分間はアイドリングを続ける
ボンネットを開け、数分間はそのままアイドリングを続ける。急にエンジンを停止するとオイルの循環が止まり、油膜切れによる焼き付きが発生する恐れがあるためだ。
同時にヒーターを最大温度で作動させることも忘れてはならない。ヒーターコアへ冷却水を循環させることで、エンジンの熱を車内側へ逃がすことができる。また、水が使える状況ならラジエーターへ放水すると冷却効果を高められる。
ただし、オーバーヒート直後にラジエーターキャップを開けるのは厳禁である。内部は高圧状態となっており、熱湯が噴き出して大やけどを負う危険がある。
水温が十分下がったことを確認したらエンジンを停止し、ウォーターホースが破裂して大量に漏れていない限り、水を補給して応急処置を行う。補給はエンジン停止後5分以上経過してから行い、ラジエーターキャップは必ず厚手のウエスなどで覆いながら慎重に取り外したい。
3:JAFやロードサービスを呼ぶ
応急処置によって再び走行できる場合もあるが、原因の特定には専門的な点検が欠かせない。無理をせず、JAFや自動車保険に付帯するロードサービスを利用するのが賢明である。
4:応急処置として冷却水を補充する
やむを得ず自分で対応する場合は、エンジンが完全に冷えてから行う。真水でも応急処置は可能だが、あくまで一時的な対応である。その後は必ず整備工場で点検を受け、クーラントを交換したい。
原因を特定して修理する必要があるため、自分で対処する自信がなければ迷わずロードサービスを呼ぶべきだ。
冷却水漏れが起こりやすい箇所は、ウォーターホース、ラジエーター、ウォーターポンプなど冷却系の主要部品である。漏れた冷却水は乾燥すると白い跡として残るため、点検時の目安となる。
夏場だけでも冷却水量やエンジンルーム内を定期的に点検したい。漏れた冷却水は重力によってエンジン下部へ流れ、地面へ滴り落ちることが多い。赤色や緑色の液体が車体下に落ちていたら要注意であり、早めに整備工場で点検を受けるべきである。

筆者自身も、6年落ちのファミリーカーを運転中、真夏の湘南・国道134号線で渋滞にはまり、水温計が急上昇して走行不能になった経験がある。
原因はサーモスタットの故障で、水温は約120℃まで上昇。電動ファンも回らず、ラジエーター付近から高温の水蒸気が勢いよく噴き出し、最終的にはロードサービスに救援を依頼することになった。
その時、まさか自分のクルマがオーバーヒートを起こすとは……。まさに油断は禁物である。
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