実車の1/10で楽しむラジコンの楽しさと奥深さ タミヤの新作RCを味わう

 RCカーは立派なオトナのホビーだ!! といっても「どうせ子どものオモチャの延長線上でしょ」なんていう人は後を絶たず。

 RCカー歴20年の担当としてはなんだかスッキリしない日々でしたが、ここにきてRCカーの名門「タミヤ」と、人馬一体とSKYACTIVでブイブイいわせる「マツダ」が夢のコラボ。

 新作シャシーのM07の体験記とともに、マツダの”あの人”が語る人馬一体とRCカーの深い話をお届けします。

文:WEB編集部/写真:池之平昌信 


“コミコミ”4万円で味わう新作シャシー「M-07」

 クルマ好きにはRCカー好きが多い、はずだ。サスペンションやアライメントなどのセッティングは実車同様だし、自分で操る感覚もなかなかいい。

 そんなRCカーでもっとも有名なブランドといえばタミヤだろう。日本のみならず、世界中で愛されるタミヤから、ベストカーWEBに「新製品を使って模擬レースをしませんか?」とお誘いが来た。

 その新製品というのが「M-07 CONCEPT」というシャシー。

 MシャシーはM-01から20年以上も続く大ヒットモデルなのだが、当時はレース一辺倒だったRCカー界に「気軽に楽しむ」という概念を生んだ画期的なモデルでもある。

 現在販売中のモデルとしてはFFのM-05、FRのM-06などがあり、サスペンションの減衰力を調整したり、実車でいう空気圧調整のようなインナースポンジの調整などをして、いかに操りやすく走るかという楽しみがある。

 6月24日に販売開始されるM-07をフライングゲットしたベストカーWEB編集部は、仕事の合間を見てコツコツと組み立てて完成。ボディはロードスターだ。

 いやはや、実は先代モデルに当たるM-05(2台)を持っている担当だが5年の歳月は大きいもので、組んでいる段階からすでに進化を感じる。

 「組んでいて凄さを感じるモデル」が少なからずRCカーにはあるのだが、まさにM-07はその1台である。

 プラスチックの組み合わせであるRCカーはモデルによっては可動部に”ガタ”があることも多いが、ガタが目立つ部分もないし、とにかくガッチリしている。

 担当は4時間ほどでマシンは完成した。コツなどが必要な作業もあるがわかりやすい説明書には定評のあるタミヤだけに、初めての人でも半日あれば完成させられる。慌てないことが一番肝心だ。

 レース前日の夜に完成したマシンはなんとレース当日がシェイクダウン。セッティングもままならぬまま、練習走行後にいきなり予選スタートとなった。

 練習走行ではとにかく扱いやすいのひと言。先代のM-05ではタックインなどの挙動が急激な面もあり、初心者が速く走らせるのにはかなり難しかった(だから楽しいって声もあるけど)。

 しかしM-07にはそれがない。タミヤの社員で、世界選手権にも出場していた前住諭(まえずみ・さとし)氏の「誰にでも扱いやすいモデルにしました」の言葉どおり、アンダーステアを出してもググっと曲がっていく。

 アクセル全開でコーナリングするという初心者にありがちな操作も許容してくれるシャシーだ。

 肝心のメディア対抗模擬レースは世界選手権もおこなわれるタミヤ掛川サーキットで開かれた。マシンは発売前ということもあり完全ノーマルのレギュレーションだったが、予選が2回、決勝という実際の公式レースと同じルールで実施。

 他のメディアの皆さんの本気度は凄い。いや、弊社もバッチリ本気なのだが皆さん走り込んでいろいろセッティングをしていて、「キットをやっとこさ完成させました」状態だったのはBC WEBくらい。

 だから結果は13台中11位。まあそんなもんです(笑)。とかいいつつ自主練で今後リベンジを……。

 でもこのM-07はとにかく楽しい。ビギナーも安心して走らせられるし、豊富なオプションパーツを使えばエキスパートも満足の走りができるはず。

 久々にRCカーやってみようかな、というお父さん。このシャシーおすすめです。

 気になるのはきっと金額のはず。内訳はこんな感じ。
・M-07シャシー 2万304円
・メカ類(タミヤ ファインスペック2.4G 電動RCドライブセット) 1万4904円
・ボディ(マツダロードスター) 3456円

 合計で4万円程度の出費になってしまうが、それでも実車でレースすることを考えれば安い!?

 ちなみに購入は通販でも可能だが、できればラジコン専門店にいって買ってみることをオススメしたい。

 その際は知ったかぶりをしないで店員さんになんでも聞いてみることが大事。走行後に壊してしまった部品があっても、専門店なら単品(数百円程度)で購入もできるし、パーツの買い方も面倒を見てくれる。

 走行はできればサーキットがおすすめ。これも常連さんとの会話で整備やチューニングのアドバイスをもらえるし、いろいろと面倒見のいい”おっちゃん”が多いのもRCカー界の特長。

 もしサーキットなどが近隣にない場合は必ず閉鎖された空間で走行させること。スーパーの駐車場で遊んでいて駐車中のクルマにぶつけてしまう、通行人の足にぶつけるなどの事故は昔から多い。

 入門キットでも40km/h程度のスピードが出るRCカーだけに、事故が起きれば一大事だからできれば近くのサーキットを見つけておこう。

左が”素”のM-07、右が同時発売のオプションを組み込んだ”フルオプション仕様”
動きは全体にマイルドだが、極端なオーバースピードでコーナーに進入してもグイッと曲がっていく。これまでのMシャシーのイメージとはかなり違う

人馬一体とRCカーの融合!? 開発主査2人が語るマツダ車とRCカーとの共通点

 レース当日の参加車両は「ロードスター」と「デミオ」。

 なぜマツダ縛りかというと、なんと今年から「タミヤグランプリ全日本選手権  MAZDA Championship」という、タミヤの全日本格式のレースが始まるからなんですね〜。

 なんと当日はマツダの商品本部長の野間幸治氏、NDロードスター開発主査の中山雅氏が登場。

 そこで語られたのは「RCと実車の近さ」ということ。

「RCカーもそうですがハイエンドのクルマの魅力ってありますよね。でも”手軽さ”という部分もなくてはいけない。

 それが”Mシャシー”であり”ロードスター”なのかもしれません。エキスパートでもビギナーでも安心して楽しめる、それはMシャシーもロードスターも同じです」と中山氏。

 野間氏(元デミオ開発主査)は「私はRCが好きで社内に会社公認の同好会を設立したほどです。M-07のように剛性を高めて乗り味を上げるというのは実車と同じです。エンジニアにはRCカーをどんどん組み立ててもらいたいですね」と語った。

 人馬一体を標榜するマツダだが、両氏ともM-07にも同じく人馬一体を感じたそうだ。今後はもしかしたらRCカーと実車の融合もあるかも!?

 注目の”MAZDA Chanpionship”についてはこちらから

マツダからゲストとして来場したのは野間商品本部長(左)と中山主査。おふたりともRC熱が高いが、特に野間氏は会社公認のRC同好会を設立しているほど

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