日産とホンダの統合→破談が日本の自動車業界を賑わせたが、中国でも大規模な統合が話題となっている。中国5大国営自動車メーカーのうちの、重慶長安汽車と東風汽車に統合の話が持ち上がっているのだ。日本メーカーにも影響必至!?
※本稿は2025年3月のものです
文:角田伸幸/写真:マツダ、日産、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年4月10日号
中国5大国営自動車メーカーのうち2つが統合?
日本では日産とホンダの「破談」が話題だが、お隣中国では大型統合が成立するかもしれない。
中国の5大国営自動車メーカーに数えられる「重慶長安汽車」と「東風汽車」が一緒になるかも、と報じられているのだ。両社は日本メーカーとの合弁企業も数多く抱えるだけに、もし統合が実現すれば大きな影響を生むことになる。
2社のうちまず長安汽車だが、1862年に設立された上海砲兵局を起源とする。第2次大戦後にジープのノックダウン生産で自動車事業に参入し、過去にはスズキや仏PSA、現在はマツダやフォードと提携関係にある。
一方の東風汽車は1969年に湖北省で創業した。吉林省の第一汽車に対して第二汽車と呼ばれてきた経緯があり、現在は日産やホンダ、PSAなどと合弁会社を運営している。
この両社が合併すると年間販売500万台規模の自動車メーカーとなり、現在首位のBYD(427万台)を上回る。ホンダや日産、マツダも合弁相手がひとつになれば、事業の再構築を迫られるだろう。成りゆきに注目だ。
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