三菱トライトンの兄弟になった!? 日産新型ナバラが豪州・中国・北米で“別モノ”になった理由

北米では従来型を熟成 商品力を高めた2027年モデル

 もともとフロンティアとして展開されていた北米では、2026年6月15日に2027年モデルのフロンティアが登場しています。

 2025年モデルで刷新された武骨で力強いデザインはそのままに、新グレード(パッケージ)「Sport Edition」の追加をはじめ、Qi2規格のワイヤレス急速充電や新色「アルパインメタリック」の設定など、商品力を強化する年次改良が行われています。

 パワートレインは3.8L V型6気筒ガソリンエンジンを継続搭載し、最高出力310hp(約314PS)、最大トルク281lb-ft(約381Nm)を発揮。9速ATとの組み合わせにより、力強い走りと高速巡航性能を両立しています。

北米仕様の「フロンティア」2027モデル。迫力あるフロントマスクが魅力的だ
北米仕様の「フロンティア」2027モデル。迫力あるフロントマスクが魅力的だ

地域ごとに姿を変えるナバラ テラノ復活への期待も

 さらに2026年6月に開催されたフィリピン国際モーターショーでは、中国からの輸出戦略車として「ナバラプロPHEV」が発表となりました。外観は中国の「フロンティアプロPHEV」にそっくりであることから、おそらく、これまで「ナバラ」として展開されてきた中東やアジアでは、このフロンティアプロ/フロンティアプロPHEVが「ナバラ」の名を冠して販売されるのでしょう。

 豪州がトライトンベースとなったのは、おそらくタイ生産車のトライトンを使うのがもっとも合理的だったのだと考えられます。豪州で販売されるピックアップトラックの多くはタイで生産されており、物流も販売網も確立されています。世界有数のピックアップ市場である豪州に競争力ある商品をいち早く投入するためには、トライトンベースとするのがもっとも効率的。ルノー・日産・三菱のアライアンスでは、ASEAN・オセアニアでは三菱がリーダー役を務めるとされていることも関係しているかもしれません。

 一方、中国で開発されたフロンティアプロは、グローバル市場を視野に開発されたモデルとされていることから、先進装備と中国のサプライチェーンを武器に、今後東南アジアや中東などの左ハンドルの国を中心に、輸出されていくものと思われます。

4月24日の北京モーターショー2026で世界初公開された「テラノ PHEV コンセプト」
4月24日の北京モーターショー2026で世界初公開された「テラノ PHEV コンセプト」

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 さらに中国では、フロンティアプロPHEVのSUV版を思わせる「テラノPHEV」のコンセプトカーも発表されています。ピックアップトラックのフロンティアプロが日本へ導入される可能性は高くありませんが、SUV版のテラノが登場すれば、日本市場へもやってくる可能性はあります。

 かつて日本で人気を集めたテラノの名が、PHEVを備えた本格SUVとして再び浮上していることは、日本のファンにとっても興味深い動きです。新たな時代を迎えた日産のピックアップ&SUV戦略から、今後も目が離せません。

【画像ギャラリー】もともとは同じ系統だったのに新型では別物に 豪州で販売されている新型「ナバラ」と、中国で販売されている「フロンティアプロ」/「フロンティアプロPHEV」(20枚)画像ギャラリー

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