SUV人気が続く令和の日本市場だが、売れているモデルを見渡すと、その理由は単なるブームだけではない。上質感を磨いたハリアー、入手困難なランドクルーザー300、PHEVの強みを生かすアウトランダー、さらにはピックアップのトライトンまで、個性派も続々とヒット。今回は6台から、それぞれが支持された理由を探る。
※本稿は2026年6月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:トヨタ、三菱、スバル、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年7月26日号
トヨタ ハリアー(4代目・2020年6月発売)

発売から6年以上を経過するが、今でも全長が4700mmを超えるSUVでは最高水準の売れゆきだ。
多くのSUVは、野性味や存在感を重視するが、ハリアーは内外装を上質かつ清潔な印象に仕上げた。往年のマークIIのような雰囲気を感じる。
乗り心地も適度に柔軟で、販売店は「ハリアーはSUVでは珍しく、女性のお客様に人気が高い。荷室も広く、ゴルフバッグを積むためにクラウンスポーツを諦めてハリアーを選ぶ方もいる」という。優れた実用性もヒットの理由だ。
トヨタ ランドクルーザー300(2021年8月発売)
販売店では「ランドクルーザー300は、(2021年の)発売以来、ほぼ受注が止まっている」という。買えない商品は存在しないのと同じだが、見方を変えれば幻のクルマで超絶的なヒット作だ。
ランドクルーザー300のボディは、全長が約5m、全幅は約2mと大柄で、フロントマスクの目立ち度もきわめて強い。ガソリンエンジンはV型6気筒3.5Lだが、ツインターボの装着で、最大トルクは6Lエンジンに相当する。
大胆な外観と豪華な内装、豪快な加速力がヒットの秘訣だ。
【画像ギャラリー】どれもキャラ濃すぎでしょ!! ハリアーからフォレスターまで「売れた4WD」6台を見比べる(24枚)画像ギャラリー三菱 アウトランダーPHEV(3代目・2021年12月発売)
アウトランダーの2025年度における1カ月平均登録台数は650台だが、三菱の国内販売店舗数は約530カ所と少ない。トヨタの12%だ。つまりアウトランダーの登録台数をトヨタの店舗数に当てはめると約5300台に達する。
アウトランダーはPHEV専用車で、1回の充電で100km以上走れる。前後輪を別々のモーターで駆動する4輪制御技術により、車両重量が2トンを超えるにもかかわらず機敏によく曲がる。SUVの快適性とスポーツカーの走りを融合したサプライズもヒットの理由だ。
トヨタ クラウンスポーツ(2023年10月発売)
クラウンの1カ月平均登録台数は1990年に1万7300台に達したが、2021年は約10%の1800台だった。トヨタの基幹車種だから廃止できず、生き残りを図るべく、SUVが3車、伝統のセダンが1車とシリーズ化した。
最も多く売れるのは、シリーズ全体の40%を占めるクラウンスポーツだ。ワイドに張り出すフェンダーなどがカッコよく、欧州のスポーティなSUVを思わせる。シリーズの中で、従来のクラウンとは最も印象の異なる車種に仕上げた。今のクラウンをヒットさせた原動力だ。
【画像ギャラリー】どれもキャラ濃すぎでしょ!! ハリアーからフォレスターまで「売れた4WD」6台を見比べる(24枚)画像ギャラリー



























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