時代の流れか運命のいたずらか……「もし××だったらもっと人気が出たのに」というクルマは少なからず存在する。2001年に登場した11代目日産 スカイラインもそんな悲劇の一台。「スカイライン」ではなかったら評価されていた!?
※本稿は2026年6月のものです
文:木内一行/写真:日産、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年7月26日号
車名が「スカイライン」ではなかったら評価も変わっていた!?
長い歴史を持つスカイラインには、「名車」と呼ばれない世代もあり、V35もそのひとつといえる。しかしそれはクルマ自体の出来が悪いからではない。
11代目・V35は直6からV6にスイッチし、専用フロントミドシップの新世代「FMパッケージ」採用と、全体に一新されたモデルだ。そして、エクステリアも曲線的なフォルムに大きく変化している。
この大きな路線変更は、1999年東京モーターショーに出品された「XVL」が発端だ。当初は北米販売のインフィニティの新型車として開発されたが、首脳陣の意向で急きょ11代目スカイラインとして発売。これですべての歯車が狂ってしまう。
V型エンジンの出来も悪くないV35自体は総じて評価は低くなく、むしろインフィニティG35として販売された北米では大ヒットした。
しかし、スポーティとは言い難いスタイルや新エンジンなど、伝統を捨てた姿が往年のファンには受け入れられなかった。日本でも「スカイライン」の名を冠せずに発売していたら、もっと評価は高かったはずのクルマだ。
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